愛犬や愛猫の、突然の死。いずれは避けられないとしても、唐突な別れを受け入れて乗り越えることは、決して簡単なことではありません。

スコットランドの小学校教師ダンさんも、たった1年半で愛犬を亡くしたことにひどく落ち込み、学校へ戻って教壇に立つことすら苦痛なほどの状態でした。

しかし、重い気持ちで学校に向かった彼女の悲しみをすくい上げてくれたのは、他ならぬ彼女が受け持つクラスの児童。ひとりの小さな男の子が書いた、1通の手紙だったのです。

【ダンさんの娘、ルーシーさんのツイッターより】

その手紙をツイッターに公開したのは、ダンさんの娘のルーシーさん。「愛犬を亡くして仕事に支障が出るほど落ち込んでいた母が、受け持っているクラスの男の子からこの手紙をもらって帰ってきた」と、号泣の絵文字つきで手紙を投稿しました。

【愛犬チャーリーに捧げる詩】

手紙を書いたのは、ケイラムくんという男の子です。1枚目には「ダン先生へ、もしこういうのが好きじゃなかったり、感情的にさせちゃったりしたらごめんなさい」との断り書きがあり、そこからすでにケイラムくんの気遣いが溢れています。

そして2枚目には、いかにチャーリーが素晴らしい犬だったかをひとつひとつ伝える詩が、用紙いっぱいに書かれていました。そして、その詩はダンさんの愛犬の名前チャーリー(CHARLIE)のアルファベットの頭文字をとった単語からはじまっていたのです、C…Charlie、H…Happy、A…Adrable、R…Relative といったように。

「先生の犬のこと、とても残念です。でも、これだけは伝えたいです。先生の犬は絶対に、どこへ行くにも一緒で、いつもいつも幸せで、本当に本当に可愛くて……今も天国から、先生のことを見守っているよ」と。

絵本のように締めくくられたその詩に、コメント欄は感動と賛嘆の嵐。ケイラムくんの優しさに胸を打たれた人たちからの「いいね」は15万を超えています。

【悲しみは簡単には癒えないけれど】

落ち込んだり、悲しんだりしたところから立ち直るのは、時間がかかるものですよね。元気を出してほしいと、周りが願っているのはわかる。でも、元気を出さなきゃいけないと思うのは、辛い

そんなときにただ寄り添ってくれる人がいるということが、どれほど心の支えになるか ―― ケイラムくんの手紙はきっと、ダンさんにとっても、そしてルーシーさんにとっても、また笑って過ごせる日常に戻るための大切な足がかりになるのではないでしょうか。

誰かが落ち込んでると、なんて言葉をかけたらいいのかわからない……なんてことが、しばしばあるのですが。そういうときの優しさのあり方を、ケイラムくんに教えてもらったような気がしました。背伸びなんて、しなくていいんだなあ。

参照元:MashableTwitter @luciedunne_Instagram @lucie.dunne
執筆=森本マリ (c)Pouch