11月15日に東京・神保町の小学館ビルで、トークライブ「働く女性に贈る『本音でぶっちゃけナイト』」が開催されました。

登壇者は、イラストエッセイストの犬山紙子さん、WEB Domani編集長の井亀真紀さん、働く女性の消費・生活・情報意識などを分析する「キャリジョ研」研究員の伊藤祐子さん(博報堂DYメディアパートナーズ)。

盛りだくさんの内容の中から一部をピックアップして、お届けします。第1回となる今回のテーマは「恋愛・結婚」。合コンの効率の悪さを指摘するトークから始まりました。

左から、井亀さん、犬山さん、伊藤さん

左から、井亀さん、犬山さん、伊藤さん

既婚者に会うリスク、出会える人数 合コンはタイパが悪い

伊藤祐子さん(以下、伊藤):まずは恋愛・結婚についてです。忙しい毎日だからこそ、恋活や婚活の“打率”を上げたいと考えている女性が増えています。そのために、タイパ(タイムパフォーマンス)が悪い合コンよりも、アプリを使って効率的に出会う。恋愛をタスク化して、プロジェクトのように取り組む女子もいます。

犬山紙子さん(以下、犬山):私がたくさんの女子を見てきて思うのが、「そもそも合コンってめちゃくちゃ効率悪い」ということ。既婚者もよく混じっていますしね。

井亀真紀さん(以下、井亀):結婚指輪を外してるんだけど、その部分だけ日焼けしていないからすぐわかるんですよね(笑)。

犬山:見抜く方法があるんですよ。先日、すごいなーと思ったのが、「いいにおい~! どこの柔軟剤使ってるの?」と聞いて、既婚者かどうかをチェックするというもの。この質問に答えられなかったら、自分で洗濯していない=奥さんか彼女がいます!

伊藤:すごい(笑)。合コンの効率の悪さは、自分の給料を時給換算してコストとして実感することもできます。合コンで会えるのは、2時間くらいかけてせいぜい3、4人。既婚者も混ざっているかもしれない中、時給×2時間分ですよ!

犬山:合コンを時給換算するんですか(笑)。いま私35歳なんですけど、私たちの世代だと婚活アプリに対して「出会い系じゃん」っていう感覚がちょっとあるんですけど、20代の子たちに聞くと、すごいカジュアルに抵抗感なく使っているんですよね。

伊藤:アプリでサクサク会ったほうが打率も上がるし、いろんな人に会えますし。「この年齢までに結婚したいなら、今の段階でのTo Doリストは……」って、婚活を日々のタスクに落とし込むと、結論は「合コンには行くな」なんでしょうね。

井亀:なるほど、プロジェクト化することで、変に感情を背負わないで進んでいけるんですね!

犬山:恋愛に「感情を背負わない」って!(笑)

ボーダーで男子ホイホイ

井亀:モテテクってがらっと変わりましたよね。いまは「自分のハードルを相手のフィールドまで下げる」ことで男子にモテる。

伊藤:雑誌を見てもスニーカーが流行っていたり、ファッションも皆さんけっこうカジュアルな感じで。なんでこんなに流行ってるんだろうと考えると、もちろんラクっていうのもあるんですが、こういう恰好をしていると男性が近づきやすいというのがあります。キッチリした恰好だと高嶺の花に見えすぎて男性も声をかけづらいので、そのハードルをあえて自分のほうから下げる。カープ女子とか鉄子とか一人ラーメンとかも、本当にそれが好きでやっている女性ももちろんいますが、完全にテクニックとしてアピールしているケースも多いです。

井亀:ファッションでいうと、「ボーダーを着てるとモテない」というのが定説でしたけど、いまは全然そんなことないですよね。イケ好かないキレイな子ほど、男性がいる場所にわざわざボーダー着てくる(笑)。

犬山:それ「逆マウンティング」だと思います!

井亀:そうそう、ワンピースで来た女子に向かって「私、カジュアルでごめ~ん」とか!

犬山:さらに余計なひとことを言ったりする。「え~みんなめっちゃおしゃれしてんじゃーん!」「私、ボーダーで来ちゃった~!」って(笑)。気合入ってるのをバラされるっていう、いちばん恥ずかしいやつですよ。

伊藤:一人ラーメンのほかに、サイゼ(サイゼリア)デートはアリかナシか、ていうのもけっこう話題になりましたよね。

犬山:ラーメンもサイゼも普通に行くわ! そんなのにひっかかるなんて男チョロイな!って思いますけどね。

働き女子の恋が後回しになってしまう問題

伊藤:ちなみに、「仕事が楽しくて没頭しすぎてしまう。恋が後回しになっているのですが、恋と仕事を両立するには?」というお悩みがあるんですが……。

犬山:没頭できる仕事があるっていうのが、まずすごく魅力的です。この方、本当に恋とか結婚とかしたいのかなぁ……?

伊藤:結婚したい理由が「世の中の風潮として、しないといけないから」「出産のリミットを考えると今考えないといけないから」とか、「~しないといけない」という思い込みにあるのなら、その思い込みは取っ払って考えたほうがいいですよね。

犬山:「女の幸せ宗教」にだまされずに、自分は何が好きなのかをしっかりと見て、その好きなもののための環境をどうやって整えるか、だと思うんです。私も以前は「自分は何が好きか」ってわかってなかったんですよね。

ざっくりとゲームが好き、読書が好きというのはあったんですけど。それを整理していってみて初めて、「私、新しい知的好奇心を満たしてくれるものが常に近くにあるような状態が好きなんだ」ということがわかったんです。この方は「仕事が好き」ってはっきりしているから、そのためにどう環境を整えるか、ですよね。そこに結婚は本当に必要なのか。

井亀:後回しにしているっていうことは「今じゃない」ということでもありますよね。

(構成:須田奈津妃)