新年度が近づいていますね。子どもの進学や進級などをきっかけに、新しい出会いも増えるかと思いますが、ちょっとした言葉の意味を間違えていて「この人、教養ないかも……」と思われてしまいかねません。今回は、“よくある覚え間違い”をリストアップし、全国に住む500人に「間違えて覚えていたものを全て選んでください」と質問をしました。多かった“覚え間違い”をランキング形式で紹介します!

ワースト5:愛想を振りまく(114票)

最初の覚え間違いは、「愛想を振りまく」。

「え……、何が間違いなの?」と思うかもしれませんが、正しくは「愛嬌(あいきょう)を振りまく」です。

“愛嬌”とは辞書を調べると、“人に好かれるような愛想や世辞”と書かれています。

そう考えると意味的には大きく間違っていないのかもしれませんが、正確には「愛嬌を振りまく」なのです。

愛想を使った言い回しだと「愛想がいい」「愛想が悪い」といった表現があります。注意して使いましょうね。

ワースト4:押しも押されぬ(118票)

続いて4位は、「押しも押されぬ」。「押しも押されぬエースに成長した」などと普通に使いそうですが、正解は「押しも押されもせぬ」になります。

意味は“実力があって、堂々としている雰囲気”を表すときに使う言葉。まさに“押しも、押されもしない”存在といった感じ。

同じ意味の言葉では、「押すに押されぬ」という表現があります。「押すに押されぬ」と「押しも押されもせぬ」が入り混じって、「押しも押されぬ」といったになってしまったのかも!?

ワースト3:過半数を超える(124票)

第3位は「過半数を超える」という表現。身の回りの人に聞いてみると、「え、何が駄目なの?」と驚かれてしまいました。

確かに普通に使ってしまいそうな表現。しかし正確には「過半数に達する」「過半数を占める」になります。

こちらも似たような表現として、「半数を超える」という言い回しがあります。「過半数に達する」と「半数を超える」が入り混じって、「過半数を超える」といったにつながっているのかもしれませんね。

ワースト2:老体にむち打つ(134票)

年老いた体を奮い立たせて、仕事などに取り組むさまを「老体にむち打つ」と言ってしまいがち。しかし正確には「老骨にむち打つ」が正解なのです。

「老骨」を辞書で調べると、“年老いた体や老体”といった説明があります。

そう考えると大きく意味は違っていないのかもしれませんが、正しい表現として覚えておきたいですね。

ワースト1:足下をすくわれる(142票)

そして今回の調査で、最も多くの人が間違って覚えていた言葉は、「足下をすくわれる」。“すきをつかれて失敗させられる”という意味ですが、正解は「足をすくわれる」。

受動態ではなく能動態で「足をすくう」と言う場合も一緒。「足下をすくう」ではなく「足をすくう」が正しい言い回しになります。

少し古い調査になりますが、文化庁が行った平成19年度『国語に関する世論調査』によると、誤った「足下をすくわれる」を使っている人の割合は、40~50代で78%を超えていると分かっています。

ちょっとした言い回しで“足をすくわれ”人間関係で失敗しないように、くれぐれも注意したいですね。

以上、多くの人が間違って覚えている言い回しランキングを紹介しましたが、あなたはいくつ使っていましたか?

疑いもせず普段使っていた言葉もあったのではないでしょうか? 今日から正しい表現を意識して会話を楽しんでいきましょう。

(ライター 坂本正敬)

【参考】

平成19年度「国語に関する世論調査」の結果について – 文化庁

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