バカンスシーズン真っ盛りのフランス。当地では、有給休暇をガッツリ利用して、2〜3週間ほどリゾート地でのんびり過ごすスタイルが定着しています。

夏のバカンス先として人気の高いリゾート地のひとつが、パリからTGV(フランスの新幹線)で南東に向かって約3時間ほどの場所にある街、ラ・ロシェル。14~15世紀に築かれた重厚な塔がそびえ立つ、大西洋に面した美しい港町です。ここの名物は、カキをはじめとする魚介類!

シーフード系のおつまみを求めてお土産店に立ち寄ったところ、日本を離れて暮らす私にとってなんとも懐かしい香りが漂ってきました。和食を思わせるこのニオイ……みなさん、なんだと思いますか?

【匂いの正体は「海苔とワカメ」】


懐かしい匂いの正体、それは海藻でございます。お土産やさんには海産物センターのごとく、ワカメの香りがプンプン。周囲をみまわして、見つけたのは「Quatre algues(キャトル・アルグ)」、4種類の海藻をどっさり入れてつくった海藻ソルト!!

塩がちらほら見えるけど、ほぼ海藻。どっさり海藻。日本のスーパーの乾物コーナーにおいてありそうな雰囲気です。きちんとパッケージングされているにも関わらず、こんなに強烈な海藻の匂いを発するとは……。フランス人、どころかヨーロッパの人々はふつうあまり海藻を食べないので、ちょっとびっくり。

【オシャレな「海藻ソルト」】

この海藻ソルトは、海塩にワカメ・海苔・あおさ・ダルス(赤紫色の海藻)という4種類の海藻をミックスしたもの。ワカメや海苔の乾物って地味なイメージだけれど、明るい色味をしたダルスが入っているせいか、このソルトはちょっぴりオシャレ。ふりかけのような雰囲気です。

フランスでも、海苔は「nori」、ワカメは「wakamé」なんですねぇ! 対応するフランス語の単語がない、ということは、こうして食べるようになったのは最近のことなのかも? ちなみに「あおさ」はlaitue de mer(海のレタス)と呼ばれているようです。

【食べてみたよ!】


このソルト、ふりかけのようにご飯にかけても食べられるのか? と思ったけど、どうも純粋に調味料として作られている模様。パッケージによれば野菜・魚・パスタ料理に最適だそうです。

そこで、野菜のパスタを作り、海藻ソルトで味付けしてみることに。ソルト自体は磯の香りプンプンでしたが、調理後はずいぶんとマイルドになり、ほんのり優しくワカメと海苔が香るパスタに仕上がりました。これ、海の香りを楽しみたいときにはなかなか便利な1品です。

海藻を食べる習慣のなかったフランスでも、ここ数年、海藻を使った料理や海藻製品に出会う機会が増えてきました。健康食人気から海藻が注目されはじめたことや、有名シェフらが海藻を使った料理を提案していることが理由なのかな? 特にラ・ロシェルにブルターニュ、マルセイユなど、海沿いの地域で出合える確率が高いですよ。

ちなみに、ひさびさに日本っぽい食べ物に出会えたことがうれしくて、そのまま食べてみたんですが……海藻が固すぎるのと塩の粒が大きすぎるのとで、とうてい無理でした。ふりかけみたいに、ご飯にかけて海藻の風味を満喫しようと思ったのに……。

調理・撮影・執筆=sweetsholic (c)Pouch