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現代の定年は65歳となっている会社が多いですが、BizLady読者世代の両親なら、“60歳定年”でいらっしゃる方も多いことでしょう。親の定年は子どもにあまり関係ないように思えますが、家族の生活やお金周りの状況がガラッと変わる重要なターニングポイントです。

普段は話しづらいかもしれませんが、“親の定年”を機に話し合っておくとよい事項をまとめてみました。

 

■1:両親がなくなった時や相続のための情報収集

今の60代なら「人生はまだまだこれから!」という感じですから、いざという時の備えをするというのは先延ばしにされがちですが、定年のタイミングは大きな変わり目ですので、資産の整理をするにも良いタイミングです。以下のような項目は少なくとも共有してもらいましょう。

1)銀行・郵便局口座の種類と通帳・印鑑保管場所

2)加入している生命保険と証書保管場所

3)株などの有価証券に関する内容と書類保管場所

4)たんす貯金の場所

5)会員権や特許など、保持している権利

 

■2:年金で生活をやっていけるかどうか確認する

これまで会社で得ていた収入と年金額に差がなければよいですが、年金暮らしになってかなり生活がきつくなるということも大いにありえます。個人で老後の資金を貯蓄したり投資をしていれば別ですが、そうでなければこれからの生活に不安をいだいているかもしれません。

子どもから親に「生活費は大丈夫?」とは聞きづらいかもしれませんが、現実的なことについて話をもちかけてみるとよいでしょう。周りの手助けが必要であれば、誰がどうするかという話し合いも必要でしょう。

 

■3:親を「扶養家族」に入れることを検討する

以前「親の定年が近づいたらチェック!働き女子が“親を扶養に入れる”条件3つ」でご紹介しましたが、年金額などの収入が、130万円未満(60歳以上又は障害者の場合は、年間収入180万円未満)である場合、子ども世代が親を扶養に入れることができます。

扶養に入れれば、親は保険料などを支払わなくても良くなりますし、扶養控除が使えるので、子ども世代が支払う税金も安くなり、二重にメリットがあります。

収入額や同居の有無など、様々な条件がありますので、親の年金額がわかったら、一度役所などに相談をしてみるとよいでしょう。

 

■4:借り入れや債権がないかも要確認!

相続にはプラスもあればマイナスもあります。銀行の預貯金などはプラスの資産ですが、借金や債務などがあるとマイナスも受け継いでしまうことになりかねません。

借金というと悪いイメージばかりありますが、住宅ローンなどもそのうちの1つ。住宅ローンがいつに完済となるのか確認しておきましょう。「ローンを組んだ人が亡くなったらその保険で完済する」という“団体信用生命保険”に入っている人も多いので、そこも聞いておくと良いでしょう。

 

■5:お金以外のことももちろん見直したい

お金の話ばかりに触れましたが、両親が定年退職するということは、一家のリズムが大きく変わるタイミングです。これまで一生懸命働いて育ててくれた両親が安心して楽しい余生を送ることができるよう、今度は子ども世代が支える番。

感謝を伝えつつ、必要に応じてそっと手を差し伸べるような気遣いがベストではないでしょうか。

 

以上、“親の定年”を機に話し合っておくとよい事項でしたが、いかがでしょうか?

知らないうちに親も年を重ねています。いつまでも元気でいてほしいものですが、病気がでてくることもあるでしょうから健康面にも子供世代が気配りしたいところです。ちょっとした変化を見逃さないためにも、これまでより頻繁に帰省したり、用事がなくても電話をかけてみると変化に気づきやすくなります。

親の年齢を知らないという人は、いつごろ定年になるか確認しておいてください。

 

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