家でペットを飼っている働き女子もいることだろう。そして、仕事で疲れた自分を癒やしてくれるペットは、そんな女性たちにとって特別な、かけがえのない存在であるはず。

ところが近年、生活や仕事を癒す大切な存在であるペットに、第一印象や容貌の良さなどの、いわゆる“容貌格差”が広まっているという。

そして、その背景にはきわめて現代的なある事情がからんでいるというのだが……。

今回は、英国での調査事例を参考にペットをめぐる新たな格差問題について、興味深い事例をご紹介していこう。

 

■捨て猫の70%は“黒猫”と判明

英国のニュースサイト『mail online』の報道によると、英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)は捨て猫を約1,000匹保護しているが、そのうち70%は“黒猫”であり、さらに黒猫の捨て猫が増加傾向にあるとのこと。

黒猫は、じつは日本では“カラスネコ”と呼ばれたりして、縁起の良い“福猫”として魔除けや幸運の象徴になってきた歴史的経緯があるのだが、欧米では“不吉の象徴”など、あまりありがたくないイメージがあるのだ。

ただ同記事によれば、黒猫はそういった理由で捨てられているというより、むしろ“真っ黒なため表情がわかりにくく、可愛くないから、写真うつりが悪いから”といった理由で、敬遠される傾向にあると分析しているのだ。

 

■SNSの投稿写真が影響?

そしてこれには、SNSが普及して利用者が増え、仕事・料理・友達・イベントなどの写真を頻繁に投稿するようになっている状況が影響しているとのこと。

写真を投稿するという行為が当たり前になれば、そこには“美しく撮りたい”、“可愛く撮りたい”という意識が働いてくるもの。投稿するために流行のレストランに出かけたり、人気のイベントに参加したりするという人もいるくらいだ。

同様に、ペットも他人に見せる存在として、その可愛さや写真うつりの良さが求められている、ということなのだ。

 

■猫を可愛く撮るコツ

猫にとってはいい迷惑な話だが、飼い主としては「どうせSNSに写真をアップするなら、可愛く撮れた写真のほうがいい!」と思ってしまうのは、共感できることかもしれない。

猫を可愛く撮るには、どうしたらいいのだろうか?

NHKの人気番組『岩合光昭の世界猫歩き猫』でおなじみの動物カメラマン・岩合光昭氏によれば、猫を可愛く撮るコツとして、

<「一番大切なのは、肩に力を入れないこと。身構えて猫に『かわいい写真を撮るぞーっ!!』って向かうと、猫も怖がってしまうから。『かわいいねぇ。どうして君はかわいいの?』って語りかけて撮ったりするといいですね。人間のモデルを撮るのと同じ感覚です」>

と『日刊SPA』のインタビューで披露している。他にも“猫と同じ目線で撮る”こと、“目が合いそうになったら目線をズラしてやる”ことなどを指南している。

しかし、岩合氏に言わせれば、「猫のどんな仕草や表情もかわいい」のだとか。

<「たぶん、みんな自分の中で猫のかわいい姿っていうのを限定していると思うんです。だから、それを狙って逃してしまうと失敗したと歯がゆく思ってしまうのでしょう」>

なるほど。これを心しておけば、猫の容貌や色など関係なく、“最高に可愛い写真”が撮れるかもしれない。

 

以上、今回は、SNSなどの投稿写真が、ペットの“容貌格差”に影響を与えている実態をご紹介したが、いかがだろうか?

飼い主として、自分のペットを可愛く撮りたいという気持ちはよく理解できるが、素材の可愛さを求めるだけでなく、ペットと上手にコミュニケーションをとり、自分の腕を磨くことで、より可愛い写真を撮ることが大事なようだ。

ペットと向き合う気持ちを大切にして、自分を癒してくれる、家族同様の存在であるペットと、幸せな関係を長く築いていきたいものだ。

 

【参考】

※ Hundreds of black cats are being abandoned by their owners because they don’t look good in SELFIES – mail online

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