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春といえば花見! 公園や並木道の花もそろそろ満開になる頃です。見ているだけで癒されますが、花粉症の人にとっては大敵ですよね。春は気候としては心地いいですが、ティッシュを手放せず毎年ツラい思いをしている人も多いはず。

「私は関係ない」と思っている人も要注意! 去年発症しなくても今年から突然発症するなど、いつ自分の身にも降りかかるのかわかりません。アレルギーの種類によっては、春ではなく夏、秋、冬の可能性だってあります。

風邪かなと思って市販薬を飲んでも効かず長い間苦しむことになると、仕事の集中力も低下してベストなパフォーマンスが発揮できないということも。花粉症の疑いがあれば早めの見極めを!

そこで今回は、医療法人の理事長であり医師の井上浩夫さんに、素人でも分かる“花粉症と風邪”の見極め方を教えてもらいました。

 

■1:鼻水・鼻づまりに着目

花粉症の症状といえば、ツラい鼻づまりと永遠に出続けるかのような大量の鼻水……。風邪も初期症状として現れることがありますが、それらには違いがあるようです。

「風邪、花粉症どちらも初期2日程はサラサラと水っぽく透明な鼻水が出ます。しかし鼻の中で感染や炎症を起こした場合、ドロドロと粘りがあり黄色っぽい鼻水へと変わっていき、この場合は風邪の可能性が高いですね。

細菌やウイルスを攻撃する白血球やその残骸がはがれ落ちたものなどが混じるので、粘りや色が変わるのです。それに対し花粉症の場合は、鼻に入った異物やウイルスを排出するのが目的で菌に感染したというわけではないので、とにかくサラサラの鼻水が出続けます」

2日以上サラサラと水っぽい透明な鼻水が続く場合は、花粉症デビューかもしれません! 市販の薬では対処できない場合もありますし、間違った薬を飲み続けるのは身体にも良くないので、早めに病院へ行きましょう。

 

■2:鼻以外に現れる症状は?

花粉症といっても様々な症状があるようで、鼻づまりよりもくしゃみが止まらないという人もいます。体質にもよりますが、鼻以外に現れる症状についても伺いました。

「花粉症、風邪ともにくしゃみは鼻づまりの次に現れやすい症状でしょう。花粉症の場合は、何度も連続してくしゃみが出やすくなります。身体が花粉に異常反応するためです。

また、花粉症と風邪の最もな違いは、目の痒みがあるかないか。風邪をひいて目が痒くなるということはほぼないので、ゴロゴロしたり涙が出やすいという症状が出たら花粉症を疑いましょう。強くこすると結膜や角膜を傷つけてしまう場合もありますし、かゆみが増強する一方なので、いち早く医師に診てもらうべきです」

とくにコンタクトレンズを装着している人は要注意! 身体の中でも眼球は繊細なうえに、治療が難しい箇所です。病院で適切な薬を処方してもらい、悪化させないようにしてくださいね。

 

■3:内科ではなく耳鼻咽喉科へ!

症状が出たらとにかく内科へ、という方は多いかもしれません。しかし、花粉症の疑いがあればより専門性の高い耳鼻咽喉科へ行く方がいいとのこと。

「内科でも正しい診断や薬の処方はもちろん可能ですが、耳や鼻・咽喉のスペシャリストである耳鼻咽喉科の方が、ネブライザーなど専門的な設備が整っているので、より素早く治療や処置を行ってもらえます。

今回ご説明したような症状が出ても、花粉症と自己判断するのは危険です。花粉ではなくホコリやダニなどのアレルギー、気管支ぜんそく、細菌やウイルスによる結膜炎といった可能性もあります。何よりもまずは、医師に症状を正しく伝え、診断してもらうことが大切です」

 

以上、素人でも分かる“花粉症と風邪”の見極め方3つでしたが、いかがでしたか?

筆者も過去に、花粉症が発症したかと思い込み市販の薬を飲んでいたところ効果なく、結局“咳喘息”という病気だったことが発覚したという経験があります。勝手な思い込みによって喉が切れるほど咳をしてしまっていたにも関わらず、治療と処方薬で5日ほどで完治しました。

花粉症は辛いものですが、薬と治療で症状は和らぎます。「早く行っておけば」と後悔しないよう、早めに病院へ!

 

【取材協力】

※ 井上 浩夫(いのうえ ひろお)・・・兵庫医科大学卒業。内科医を勤めた後、国境なき医師団の一員として海外へ渡る。50代で大阪府にある医療法人の理事長に就任。80歳になる今も現役で働きながら、精力的に医療系のボランティア活動に参加している。

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