最近では、将来のために節約に励んでいる倹約家の女性が増えているそうです。

電通総研が2015年に実施した『若者まるわかり調査2015』によると、若い世代の間でも「倹約家に見られたい」と思っている人が多いよう。

<・気前がよくて金払いがいいキャラよりも、堅実・節約家キャラと思われたい。
すべての層で「気前がいい・金払いがいいと思われる」よりも、「堅実・節約家だと思われたい」が上回る回答になった。女子高校生、女子大学生、20 代社会人女子では 7 割(堅実・節約家だと思われたいに近い+やや近い)に近いスコア>

もちろん、過度な贅沢や散財を慎みつつ、真面目に質素に生活するのは美徳です。けれども、何事もほどほどが肝心。

間違った節約をすると、お金はたくさん貯まるかもしれませんが、代わりに大切なものを失ってしまう可能性もあります。

そこで今回は、節約に励む人が陥りがちなNG節約術の特徴をお伝えします。

1: 時間と労力がかかりすぎる

お金が大切なのは言うまでもありませんが、多くの人が忘れがちなのが“時間”という大切な資産。

時間とは、つまり“私たちのかけがえのない人生”そのものです。数円の節約に一生懸命になるあまり、それに見合わない時間を消耗してしまうのは考えもの。

ラビ・マービン・トケイヤー著『<新版>ユダヤ5000年の教え』(小学館)によると、ユダヤ教の聖典『タルムード』にも、お金よりも時間が大切だと記されているそう。

<一生の間、人間が使えるもっとも貴重なものは、金銭ではない。時間である。(中略)『タルムード』は、「限られているものは何か?」と尋ねている。それは、人の生命であり、時間である。>

時間と労力を使って節約をする時は、まず時給換算してみると良いかもしれません。

2: 自分ではなくて世間基準である

平均的な女性のファッション費は○○円、美容費は○○円、交際費は○○円……と、世の中の“普通”や“平均データ”ばかりを気にしていると、満足度の高いお金の使い方をするのは難しいかもしれません。

たとえば、多くの人が「ファッションや美容にお金をかけたって無駄! 大事なのは中身」と言っていたとしても、自分の生活にとって優先順位が高くて本当に大切な趣味であれば決して無駄ではありません。

人それぞれ価値観は違います。世間一般のデータは参考程度にとどめて、まずは自分にとっての理想の人生は何なのか、大切なものは何なのか明確にしてみましょう。

「常に新しいことにチャレンジして知的好奇心を満たしていきたい」人なのか、「好きな人と幸せな家庭を築いて素敵なインテリアに囲まれてのんびりと暮らしたい」人なのかによって、お金をかける項目も変わってくるはず。

消費経済ジャーナリスト松崎のり子氏の著書『「3足1000円」の靴下を買う人は一生お金が貯まらない』(講談社) でも、“理想の暮らしのスクラップ”を作成することを勧めています。

<心から欲しいものはなに?したいのはどんな暮らし?そのために必要なものは?それにはいくらくらいかかるの?と、どんどん具体的にしていけば、余計なものは欲しくなくなります。それより、「自分が幸せに暮らせる将来の実現のためにお金を使おう」と思えます。流行っているから、みんなしているから、という動機に流されることもなくなるでしょう。あなたの幸せは、世間が叶えてくれたりはしません>

3: すべてにおいて安さ重視でメリハリがない

あらゆる買い物をする時の基準が“安さ”だけでは、そのうち心が荒んでしまいます。

安全性よりも味よりも“安さ”だけで選んだ食べ物に、好きでもないデザインで恥ずかしくなるような洋服や靴……。

その瞬間は、費用が浮いたような気分になるかもしれません。しかし、じつは目に見えないところで“マイナス”になっている可能性もあります。

その反面、多少値が張っても本当に気に入ったモノであれば、精神的な満足感も得られます。それによって仕事のヤル気が出たり、健全な自尊心を持つことができたり、自信が高まったことで周囲からの印象も良くなり人間関係が改善したりと……目には見えないさまざまな効果が期待できることもあります。

もちろん、メリハリは大切。「自分の人生にとって何が一番大切か」をハッキリさせたら、そこから順にお金をかけるようにしたいもの。

以上、節約に励む人が陥りがちなNG節約術でしたが、いかがでしょうか?

一番大切なのは、かけがえのない人生を幸せに過ごすこと。

そのための手段がお金である、ということを忘れずにいたいですね。

【参考】

※ 「若者まるわかり調査2015」- 電通総研

ラビ・マービン・トケイヤー著(2016)『<新版>ユダヤ5000年の教え』(小学館)

※ 松崎のり子(2016)『「3足1000円」の靴下を買う人は一生お金が貯まらない』(講談社)

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