ここでしか買えないお土産、ラスト1着の洋服、と言われてつい買ってしまった経験はありませんか? そんな買い物を続けていると、余分な出費が増えてジワジワと家計を圧迫しかねません。
そこで今回は、ファイナンシャルプランナーの筆者が、“限定”に弱い人が陥りがちなワナと、無駄買いを防ぐ方法を紹介します。

ワナ1:残り僅かな物にこそ価値を感じてしまう

ショッピングサイトで商品を眺めているときに、「残りあと1個です」などと表示されていると、「無くなったら大変!」と考えてあわててカートに入れてしまう、などということはありませんか。

たとえ残り僅かだったとしても、本来、自分に必要ではない商品であれば買う必要はないですし、どんなものでも、購入するかどうかじっくり考えるものですよね。でも「今買わないと無くなってしまうかも」という気持ちのほうが強いと、つい、あまり必要でないものまで買ってしまうことがあるのです。

実はこれ、専門用語の“希少性の法則”という消費者心理がはたらいているため。「“いつでも手に入るもの”よりも、“希少なもの”のほうに高い価値がある」と考えてしまう心理のことです。

ワナ2:“もう手に入らないかも”と思うと、冷静さを失う

今まであまり流行っていなかったお店や博物館なども、「閉店します」「閉館します」などと発表すると、急に大勢のお客さんが押し寄せたり、グッズが売れたりすることがありますよね。

これにも「今行かないと二度と見られない」「今手に入れなければ、もう二度と手に入らなくなってしまう」といった気持ちがはたらいている場合が多いのです。「手に入れる機会を失ってしまう」という不安があると、冷静な気持ちで“必要なものを買う”ことができなくなり、“十分な検討をしないまま購入を決断する”事態になるためです。

そして、買い手、消費者のこうした心理を利用した販売方法も、実はたくさんあります。

ワナ3:“限定販売”は今買わないとなくなる不安にかられる

お店やWEBサイトで、「期間限定」「数量限定」などと書かれた商品を見かけることはありませんか。これらの商品も、検討不足のまま購入してしまいがちなので、注意が必要です。

たとえば、洋菓子屋さんで「7月末まで限定販売」と書かれたケーキが売られていたとします。すると、ケーキの購入を検討する前に「“限定販売品”を今買わないと食べられないかも」という不安のほうが強く働いてしまい、つい限定販売のケーキを衝動買いしてしまう、ということに。

また、テレビショッピングで「今から30分以内にお電話をいただくとプレゼント」といったフレーズを耳にすることがあると思います。これも、「30分後にプレゼントがなくなってしまう」という不安にかられて、購入するかどうかを冷静に判断できなくなってしまうことに。

もちろん本当に自分にとって必要で、「買って良かった」と思えるものならいいのですが、もし“限定”につられた買い物に失敗したことがあるのなら、これからの買い物について、ちょっと考えてみたほうがいいかもしれません。

ワナ4:旅先でのお土産も「二度と来ないかも」心理が働く

たとえば、旅行先でお土産を買うときにも、この心理が働いてしまうことがあります。

「もう二度とここに来ないかもしれないから、お土産は今買わないともう手に入らないかも……」そう考えて、自分にとって本当はさほど必要ではないグッズや食品などを買ってしまうことはないでしょうか。

最近は「地域限定○○」「○○県限定」などと、限定品であることが具体的に書かれている商品も多いもの。「ここ限定だからもう買うチャンスがない」と思ってお土産をつい余分に買ってしまうのです。

旅行中は、普段よりテンションが高くなっていることも多く、気をつけたほうがいいでしょう。

“限定”に弱い人の無駄買い対策4つ

(1)そもそも、その商品が今の自分に本当に“必要なものか”どうか、限定品でなくても買うのか、購入前に考えてみる。

(2)ほかの店を回るなどして、時間をおいて冷静に考える。

(3)衣類や靴などの場合は必ず試着し、似合っているか、客観的に姿を見て確認してから購入するかどうかを決める。

(4)“限定品がある店”“旅先”“テレビショッピング”など、自分が“限定品”を衝動買いしがちな場所を知っておき、そこで買い物するときには、衝動買いしていないかを意識する。

「限定品を買いたくなるのは、自分のこんな心理が働いているんだ」ということに気づいているだけでも、無駄な買い物にブレーキがかかるはずですよ。

いかがでしたか。何日も何週間も吟味してから買うものもあるのに、いらないものを衝動買いしてしまっては、もったいないですよね。

お金のことだけではありません。不用なものを増やさずにスッキリと暮らすためにも、買い物をする前には、少し冷静になりたいものですね。

(ライター 川口沙織)

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