生理前や生理中、精神的に不安定になりやすいという女性は多いことでしょう。無性にイライラして、つい夫や子どもなど身近な人に八つ当たりして自己嫌悪に陥ることはありませんか? 今回は、“生理中の八つ当たり”に関する『WooRis』の独自アンケート調査の結果をお届けします。

「生理前、生理中に家族に八つ当たりをしますか?」

お子さんのいる女性443人に生理前、生理中の家族への八つ当たりについて2つの質問に答えてもらいました。

「夫に八つ当たりをしたことはありますか?」

「はい」・・・136人(30.7%)

「いいえ」・・・307人(69.3%)

「子どもに八つ当たりをしたことはありますか?」

「はい」・・・97人(21.9%)

「いいえ」・・・346人(78.1%)

生理中のイライラから夫に八つ当たりをしたことがある女性は、およそ3割。子どもに対する八つ当たりはやや減るものの、それでも2割の女性はつい感情を抑えきれなくなることがあるようです。

「夫に対してどんな八つ当たりをしたことがありますか?」

八つ当たりの具体的な内容についても聞いてみました。

「イビキがうるさい、声が大きい、咳払いが多すぎる、など、どうでもいいことを気にする」

「何にも自分でやろうとしないので、旦那の洗濯物を洗濯機に叩きつけて入れたことがある」

「仕事から帰ってきた夫の服の脱ぎ散らかしにブチ切れ。普段なら“しょうがないなー”と流せるのに……」

「お皿を洗ってくれたのに“なんでこんな置き方するのか”とか、片付けてくれたのに、物の場所がわからなくなって“勝手に片付けるな”と八つ当たり」

「イライラして喋りたくなくなるので、話しかけられても寝たフリ」

いつもなら気にならない些細なことにキレてしまうという意見が目立ちました。

また、自分がしんどいのに夫が何もしてくれないことにイライラを爆発させる人、夫が手伝ってくれてもダメだしする人、さらには無視を決め込んでしまうという人も……。

こうした妻の変貌ぶりは、男性である夫にとっては理解しがたく、困惑させてしまうことも多々あるはず。

誤解を生まないためにも、生理前や生理中、精神的に不安定になりやすい女性は、そのことを予め夫に伝えておくほうがいいでしょう。また、その期間には何をされるのがイヤなのか、どんなふうにしてほしいのかもできるだけ具体的に伝えることをオススメします。

「子どもに対してどんな八つ当たりをしたことがありますか?」

“子どもに対する八つ当たり”についても、具体的に聞いてみました。

「いつもは許せることを、ダメと言ってしまう」

「こっちは晩御飯の用意をしてるのに、子どもは学校の宿題をせずに遊んでいるので、怒鳴ったり手を挙げたりした」

「子どもは何も悪くないのに、子どもらしく生きているだけなのに、大人げない言葉で激高した」

「電気のつけっぱなしに、いつもイライラしていて注意してるのですが、いつも以上に怒鳴ってしまい、家の壁に物を投げつけた」

「イライラした口調になり、ゆっくりと話を聞くことができない」

夫に対するのと同様、“いつもなら気にならないことにキレてしまう”という声が多く上がりました。また、ただ叱るだけでなく、暴言、暴力にまで及んでしまう人も……。

生理前、生理中に子どもにどう接すればいい?

子どもにとって、お母さんとは“心のよりどころ”のような存在。

そのお母さんが毎月ある一定期間だけ特別にイライラしたり、普段は怒らないことで突然キレたりしては、お子さんを不安にさせてしまうことでしょう。感受性の強いお子さんだと「ボク(私)が悪い子だからママをこんなに怒らせてしまった」などと思いつめてしまうかもしれません。

また、お母さんだって“いけないこと”だとわかっているので、八つ当たりしたことで自己嫌悪に陥り、ますますイライラが募る……という悪循環も考えられます。

そこで、臨床心理士で『ママも子どももハッピーになる! がんばらない子育て』(すばる舎)の著者でもある高見知日子さんに、生理前、生理中のママが子どもにどう接したらいいのか教えてもらいました。

子どもに理不尽に八つ当たりしないためには?

「大人である夫にはイライラしやすい時期やどのようにしてほしいかを伝えることで、八つ当たりしてしまう状況をある程度防ぐことができそうですが、子どもは思うようにはなりません。

ですから、八つ当たりをしないために、期間限定で子どもへの要求水準をぐんと下げてみるのも、オススメです。この期間は、“生きていたらいいや”くらいに思うと、少々のことは受け流せるでしょう」

生きていたらいい。それくらいハードルを下げると、すごく気分がラクになりそうですね。

「考えを変えることが難しいという場合は、イライラしてきたら子どもに危険がない状況であることを確かめて、少しの時間子どものそばから離れ、別の部屋やトイレに行くなどしてクールダウンしてみましょう。

特に手が出たり暴言が出たりするという方は、子どものそばを短時間でも離れたほうがいいでしょう」

もし子どもに八つ当たりしてしまったら…?

「イライラして子どもに八つ当たりしてしまったら、気持ちが落ち着いてからでいいので、ママはなぜかイライラしていたこと、八つ当たりの言葉がわかる年齢なら“八つ当たりしてごめんね”と言いましょう。謝って親の権威が失墜することはありません」

“相手を傷つけてしまったら謝る”。シンプルだけどすごく大切なことですよね!

お母さんが突然怒り出したのは、自分が“悪い子”だからじゃない。それがわかれば、お子さんの不安は和らぎます。また、“謝る”行為は親の権威失墜どころか母子の信頼関係を強めるものとなってくれることでしょう。

いかがでしたか? 生理前や生理中に精神的に不安定になるのは、やむをえないこと。今回お伝えした家族への接し方をご参考に、なるべく上手に乗り切るように心がけたいものですね。

(ライター 中田綾美)

【取材協力】

※ 高見知日子・・・臨床心理士。オフィス・インテグラル(株)のパートナーカウンセラ-。広島大学大学院で修士号を取得後、臨床心理士となる。以後、精神科クリニック、教育相談センターなどで、カウンセリングや心理査定に従事。虐待が起こる前の“予防”が何より大切と提唱し、2002年より広島市の児童虐待予防対策事業に参画。主に乳幼児健診で2万組以上の親子を観察。子育て支援の場で講演会や研修会などを多数実施。

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