頭では「頑張らなきゃ」と思っているのに、どうしてもヤル気が起きないこと……ありませんか?

ヤル気を出そうと思っているのに出せないと、自己嫌悪に陥ってしまうことも。

しかし、ヤル気や意志のみに頼って努力を継続したり、新しい行動を起こそうという考え方がそもそも間違いなのかもしれません。

そこで今回は、ヤル気や意志に頼らずに楽な気持ちで努力を継続するポイントをお伝えします。

1: まあまあできればOK! 完璧を目指そうとしない

何か新しいことに挑戦したり日々の課題をクリアする時に、100点満点を目指そうとするとハードルが高くなってしまいます。まあまあ上手くやれているのに、少しダメな部分があっただけで「失敗した」と放り投げてしまうのは少しもったいないかもしれません。

株式会社ココロシンデレラ代表取締役で作家の石井貴士氏の著書『いつでもどこでも「すぐやる人」になれる 1分間やる気回復術』(秀和システム)によると、完璧主義に陥らないことが大切。

<「常に完璧でなければならない」と考えて生きていると、90点でも、80点でも落ち込んでやる気がなくなります。それよりも、毎日65点で生きると、やる気が継続します。(中略)たまに、「ヘトヘトになるまで仕事をしよう。燃え尽きるまで頑張るのが仕事だ」と考えている人がいますが、それだと、翌日やる気を失っていく可能性があります>

とはいえ、仕事では、周囲から100点満点を求められる場面もあるでしょう。その場合は、自分だけでも自分のことを「100点には満たないけれどよくやった」と褒めてみましょう。

2: 時には無心で形だけ整えてみる、0.1歩の前進でも自分を褒める

何にしても、「ゼロから1」にするには多大な労力を要するもの。とくに、年齢を重ねれば重ねるほど、新しいことにゼロから挑戦するのが億劫になることもあるでしょう。

同著では、ヤル気を出すために「ゼロから1」のハードルをさらに下げて「ゼロから0.1」前進するという考え方を勧めています。

<「今日中に、この仕事を成し遂げなければいけない」こう考えていると、なかなか仕事に取りかかれません。それよりも、「なじむ」ということが、0.1を目指す上では、とても大切です。私自身、「本の原稿を書く」という仕事をするときには、いつも0.1を意識しています。私にとっての0.1は「ワードファイルを開く」ということです>

運動を習慣にしたいけれど挫折しそうな人なら、いきなり本格的なトレーニングを始める前にまず普段着としてお洒落なトレーニング・ウェアを着る習慣を身につける。勉強を習慣にしたいなら、とりあえず机の前に座ってみる……なども「なじむ」行為と言えます。

行動習慣コンサルタント冨山真由氏の著書『めんどくさがる自分を動かす技術』(永岡書店)でも、ヤル気が起きない時や調子が悪い時には形だけでも整えることが効果的だと述べています。

<例えば、「英会話の参考書を10ページやると決めていたけど、気乗りがしない」。そんなときは「参考書を開くだけ」でOKにしてみるのです。(中略)「まったく何もやらない」は何も生みませんが、「ちょっとだけやってみる」は次の行動につながる可能性があるのです。>

3: ヤル気に満ちあふれた努力家の人と付き合う

自分が普段身を置いている環境や、交流している人たちの性格も自分のヤル気に大きな影響を及ぼしています。

“孟母三遷”や“朱に交われば赤くなる”などの古いことわざが示す通り、一緒に過ごす人たちの性格はとても重要。ヤル気に満ちあふれた努力家が多い集団で日ごろから過ごしていれば、自分自身のモチベーションも自然と引き上げられます。

反対に、ヤル気ゼロの怠惰な性格の集団の中に身を置きながら自分ひとりだけコツコツ頑張ろうとすると、前者の場合に比べて多大な精神力を要することになるでしょう。

以上、ヤル気や意志力に頼らず努力を継続するポイントをお伝えしましたが、いかがでしょうか?

客観的に見れば努力して頑張っているように見えるけれど、本人はそこまで苦痛に感じていない……そんな状態が理想的ではないでしょうか。

【参考】

※ 石井貴士(2017)『いつでもどこでも「すぐやる人」になれる 1分間やる気回復術』(秀和システム)

冨山真由/著、石田淳/監修(2015)『めんどくさがる自分を動かす技術』(永岡書店)

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