なんだか体がダルい、いつも疲れている、寝起きがしんどい……。働き女子のみなさん、こんな風に感じていませんか?

新年度が始まり連休も終わった5月・6月は、気分も体も滅入りやすい時期。いわゆる五月病を感じたり、風邪っぽい症状が出る人は多いもの。実際、「気温や湿度の変化により知らぬ間に体はストレスを感じている」と、大阪府にある医療法人の元理事長、井上浩夫医師は語ります。

またこの時期に限らず、普段から働きづめの真面目な人は、慢性的に疲労を感じていることも。

そこで今回は井上医師に、体のダルさの要因と解消法を教えていただきました。たっぷり睡眠時間を確保してもずっしりと疲労感が残るという人は、この機会に生活習慣を見直してみましょう。

1:水分不足は筋肉、神経、内臓すべてに悪影響

美を売りにしているモデルや女優も、美しさの秘訣は1日2リットルの水を飲むこと、などと口を揃えますよね。水分摂取の重要性は、よく言われること。

しかし、わかってはいるものの、実際に十分な量の水を飲んでいる働き女子は少ないのではないでしょうか。

「水分不足は筋肉を収縮させ、神経機能を低下、さらに内臓の働きも衰えさせてしまいます。1日1.5リットル程度の水分が失われるため、同等もしくはそれ以上の水分摂取が必要です」と井上医師は言います。

ミネラルウォーターを1日最低1.5リットル飲むように習慣づけましょう。

デスクの上にコップ1杯の水を常備し、1時間毎に飲んで足すなど自分なりのルールを作るとルーティンになるはず。

2:鉄分不足が倦怠感にも

女性が不足しがちだと言われる、鉄分。

「ダイエットによる食事制限、睡眠不足、そして生理によって鉄分が失われます。慢性的な疲れの要因になるだけでなく、“立ちくらみ”や“めまい”などの貧血症状、イライラや倦怠感などさまざまな症状を引き起こします。

鉄分の多い食材は主に、レバー・カツオ・菜の花・ほうれん草・ひじきなど。ビタミンCを一緒に摂ることで体内で吸収されやすい状態になります。多くの女性が鉄分不足に陥りがちですが、食生活に気を配れば簡単に予防・改善ができます」

サプリメントで補うのであれば、鉄分・ビタミンCはセットで摂取するようにしましょう。

3:ビタミンD不足が気分の落ち込みに

ビタミンDは免疫力を高め、体や骨の健康を保つために欠かせません。さらに、セロトニンと呼ばれる、幸福に感じる脳内ホルモン分泌にもビタミンDは必須です。

「気分の落ち込みや免疫力低下は、ビタミンD不足が影響している可能性もあります。

ほとんどのビタミンは食べ物から摂取することでしか体内に取りこめませんが、ビタミンDはそのなかでも特別な存在。紫外線を浴びることで、皮膚からビタミンDが生成されるのです」

紫外線は美肌の天敵というイメージがありますが、ビタミンDを生成したり、体内リズムを整えるというプラスな働きもあるようです。疲れを感じるときこそ、出勤前や昼休みに、少しでも外に出て自然光を浴びてみましょう。

以上、医師に聞いた体のダルさの解消法でしたが、いかがでしたか?

ご紹介した3つのアドバイスは、五月病にも風邪気味の症状にも有効な方法。どれも時間を取らず、意識するだけで取り入れられるシンプルな習慣です。体のダルさには、他の病気が潜んでいることもあるので、改善しないようであれば、医師に相談しましょう。

【取材協力】

※ 井上 浩夫(いのうえ ひろお)・・・兵庫医科大学卒業。内科医として勤務した後、「国境なき医師団」の一員として海外へ渡る。50代で大阪府にある医療法人の理事長に就任。80歳になる今も現役で働きながら、精力的に医療系のボランティア活動に参加している。

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※ naka / PIXTA(ピクスタ)

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