眠れない夜にTwitterでつぶやくと、IKEAがトラックで駆けつけてマットレスをプレゼントしてくれる、というユニークなキャンペーンが、フランス パリで行われました。

キャンペーン期間は2017年3月29日~4月1日の4日間。しかも応募受付時間は深夜1時~5時の間だけでしたが、商品の特徴を最大限にアピールしたキャンペーンとなりました。またさらにキャンペーン終了後には、その様子を魅力的な動画コンテンツとして配信し、話題となりました。

不眠症の人たちにターゲットを絞り、商品の魅力をアピール

キャンペーンの仕組みはいたってシンプル。Twitterで期間中に「#Insomnie(不眠症)」または「#TeamInsomniaque」とツイートした人の中から合計十数名が選ばれ、パリ市内を巡回しているIKEAのトラックが駆けつけて、寝心地の良いマットレスを夜中のうちに届けてくれる、というものでした。

▼キャンペーン紹介動画:

(※出典:https://www.youtube.com/embed/GxIuMDRWDps?list=PL64ED71519458B42D

▼当選者のツイート例

(※出典:https://twitter.com/TheSeapunkCurse/status/847265965582635013

(※出典:https://twitter.com/BereniceClo/status/847972143535181825

(※出典:https://twitter.com/claradelle/status/847248257872834561

また、一般的に、寝具は大きく持ち運びにくいイメージですが、IKEAのマットレスはロールタイプで、簡単に持ち運びができるという特徴があります。数時間という限られた時間の中で、すぐにマットレスを届けてくれるというキャンペーンを通じ、その特徴を十分にアピールすることができました。

当選者たちに使い心地をインタビューし、事後レポート動画で拡散

一連のキャンペーンでIKEAがもっとも重点をおいていたのは、キャンペーン終了後の施策でした。
IKEAは、Twitterキャンペーン実施の約1ヶ月後の4月末に、実際にマットレスを届けた不眠症の当選者たちに商品の使い心地をインタビューし、その動画をSNSで配信しました。

動画の中では、当初「眠れない」とツイートしていた当選者たちが口々に「よく眠れるようになった!」と答えています。また同時に、キャンペーンスタッフが軽々とマットレスを担いで階段を上る様子も捉えられており、「使い心地」と「持ち運びやすさ」というこの商品の2つの特徴をうまく訴求した動画となっています。この動画はFacebookだけでも約200万回再生され、当初のキャンペーン告知動画の約4倍多く再生されています。

▼事後レポート動画:

(※出典:https://www.facebook.com/IKEAFrance/videos/10154446551776332/

キャンペーンの効果を最大化する、一連のスマートな施策が成功ポイントに

今回のIKEAフランスのケースは、キャンペーン自体の内容の面白さを重視し、キャンペーンの実施から終了後の動画コンテンツ拡散までの一連の流れが計算された、無駄なくスマートな企画だったと言えます。

企業側としては、参加者数が少なくなることを避けるため、キャンペーンの対象を限定することを躊躇しがちです。ですが、商品特徴を印象付ける、話題性のある企画内容であれば、逆に効果的なキャンペーンにすることも可能です。

キャンペーンの実施においては、単に多くの参加者を得ることのみをゴールとせず、その先の効果までを見通して設計することが成功の鍵と言えるでしょう。

text/Sahoko Ukai(ADDIX Paris)

■関連リンク
IKEA FRANCE 公式サイト:
http://www.ikea.com/fr/fr/
IKEA FRANCE 公式Twitterページ:
https://twitter.com/IKEA_France