お給料アップや賢いお金の使い方などお金についての関心は強いものの、実際どうやってお金と付き合っていけばいいのかわからない、という人は少なくないのでは? 

大手化粧品メーカー「エイボン・プロダクツ」の取締役でマクロエコノミストの崔真淑(さい・ますみ)さん。経済という視点から社会と個人をつなげる活動をしています。ウートピ世代でもある崔さんに、働き女子がお金の関係について3回にわたってお話を聞きます。

前回は、働き女子がお金について知っておいたほうがいいことを聞きました。第2回は、働き女子がお給料アップをする方法です。

マクロエコノミストの崔真淑さん

マクロエコノミストの崔真淑さん

将来的に給料を増やす方法は?

——前回は、副業の話でお給料アップと関係があるということでしたが……。

崔真淑さん(以下、崔):企業が副業をOKにしている理由というのは、みんなが働きやすい社会を作りましょうということだけではなくて、年功序列も終身雇用も崩れて、あなたの面倒を企業が一生見るのは難しいですよっていうサインなんです。

——ひえー! そうなんですね。でも確かに前回のお話の流れや世の中の動きを見ていればそうですね。

崔:なので、私としては、会社にいながら得意分野なり副業を見つけて、自分の得意なスキルをお金に変える時間を作りましょうとウートピを読んでいる女性に訴えたいですね。

——なるほど。そもそもお給料アップを会社に頼るなってことなんでしょうか。でも副業をしましょうと言われても何をすればいいのかな。

崔:ってなりますよね。そこで私がオススメするのはプロボノという働き方なんです。プロボノって聞いたことありますか?

——うーん、聞いたことくらいはあるけれどどんな意味かはわかりません。

崔:プロボノというのは自分のスキルを活かしたボランティアなんです。ボランティアというとゴミ拾いとか街の掃除をイメージするかもしれないんですが、プロボノは自分が培ってきたビジネススキルを使ってボランティアをしようということなんです。

私もある企業のプロボノをやったことがあって、ベンチャー企業だったんですが財務や経営戦略を描ける人がいなかったので、ベンチャーのアドバイザーとしてプロボノをやったんです。

——ボランティアってことは無給ってことですよね?

崔:はい。私も実践として経営戦略に関わるという経験が欲しかったのと、企業側も起業したばかりで経営戦略をする人を雇う余裕がなかったので「一緒に成長しましょう」ということでジョインしました。

——なるほど。そんな働き方もあるんですね。

崔:お金はもらえないけれど、副業のヒントになると思います。大企業でも社員にプロボノを経験させるという取り組みがあります。やはり同じ会社でずーっと働いていても企業の成長って止まっちゃうんですよね。

「かわいい社員に旅をさせよ」ということでそういう取り組みをさせる企業は増えていますね。企業に依存しないでねってことでもあるんですが。

——それが将来的にお給料のアップにつながるということなんですね。

化粧品はオッケー? 無駄遣いしていいお金といけないお金

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——お金を稼ぐことも大事だと思うんですが、使い方も大事だと思います。あまりケチケチしてもつまらないし、若いからこそ自分への投資も必要だと思っていて。そこで、無駄遣いしていいお金とそうでないお金の違いを知りたいです。

崔:固定費と変動費ですね。

——固定費と変動費……ですか?

崔:はい。固定費っていうのはマンションの家賃とか駐車場代といった毎月絶対かかってくるもの。変動費というのは、交際費や自己投資金額、食費、化粧品代などですね。

で、固定費というのはなかなか下げられないんです。1回高い部屋に住むと下げられないですよね。引っ越そうと思っても引越し代がかかってくる。

——はい。

崔:固定費が高いと、無駄遣いしたり突発的な何かが起こったりした時に対応しにくいんです。でも変動費はコントロールできる。「飲みすぎたな」と思えば来月はセーブできますよね?

——確かに!

崔:なので、固定費は少なめに抑えましょうということですね。

——あー、よかった! 「化粧品代を抑えましょう」と言われたらどうしようとビクビクしていました。

崔:私が化粧品メーカーの取締役だからってわけではないですが、無駄遣いはそんなに悪いことではないですよ(笑)。見た目と心の自信ってつながるものだし、年収の高い人と美しさは相関するというデータもあるくらいなので。

——なるほど、安心しました!

(聞き手:ウートピ編集部・堀池沙知子、写真:宇高尚弘/HEADS)

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