昨年4月に「女性活躍推進法」が施行されて、1年が過ぎました。共働き家庭が増え続ける昨今、社会における女性の活躍には目覚しいものがありますが、課題となるのが家事・育児の負担。今回は、ソニー生命保険が20~69歳の女性1,000人を対象に実施した『女性の活躍に関する意識調査2017』の結果から、女性たちの社会と家庭でのあり方について検証しましょう。

女性の社会進出には周囲の理解と協力が不可欠!

調査ではまず、女性たちに、下のグラフの各項目について「仕事において女性が活躍するためには、どの程度必要だと思うか」と尋ねました。

まず国レベルでは「女性の活躍を推進することを目的とした法律の整備」を「非常に必要だと思う」、「やや必要だと思う」と答えた人が計68.0%。「保育や介護支援の公的サービスの充実」が計86.5%という結果に。

職場レベルでは、「職場男性の女性の活躍に対する意識改革」が計82.4%、「職場の長時間労働の是正」が計77.8%と高率に。社会で活躍しながら家庭でも家事・育児をする場合が多いことを考えると、サービス残業など“暗黙の了解”的ルールは女性の社会復帰の妨げになりそう。

家庭レベルでは「夫の子育て・介護・家事の分担比率の上昇」は84.5%という結果に。フルタイムの共働きでも、なぜか妻だけが家事や育児、そして義両親の介護まで担当する場合も多いもの。このような概念を変えていくことは、女性が社会で活躍していく上で大きな課題であると言えそうです。

女性が思う家事・育児の換算額は?

では女性は家庭における家事・育児労働に、どの程度の金銭的価値があると思っているのでしょうか?

「毎日の家事や地域社会での貢献を時給に換算するといくらになると思うか?」と尋ねると、「(未就学児の)育児・世話」が最も高く1,413円。

続いて「(小学生以上の子どもの)育児・世話」が1,174円、「PTA活動」が1,033円となりました。

家事で最も高いのは「食事の準備・後片付け」で1,019円。時給に換算した場合、育児の方が家事よりも金銭的価値が高いと考えているようです。

しかし、自分の子どもの世話でお金をもらうわけにもいかないのが現実。共働きで「私ばかり家事・育児を担当している!」と不満がある場合、割り切って夫と交渉し、多く担当している分は自分の家計負担を減らすなどしても良いかもしれません。

米国の主婦は夫とどう家事を分担してる?

筆者の住む米国は日本と比べ、「女性が社会で活躍している」というイメージがあるようです。確かに女性の社会進出レベルは日本より高いと思われます。

しかし家事・育児が“伝統的に女性の仕事”という概念は米国でも未だに強いのは確か。

では米国の共働き家庭ではどのように家事・育児を分担しているのでしょうか? 共働き主婦に尋ねてみました。

Dさんは政府の教育専門家、夫は設計士。家事は苦手と言うDさん、夫が自営なので子どもの送り迎えや料理、掃除は手分けしてできる方が担当。

「共働きなので家事には重きを置きません。休日には夫が子どもたちを連れて出かけることもあるので、そのすきに掃除や洗濯をしたり、自分の時間を設けたりすることもあります」(Dさん)

通信会社で働くRさんは8時~17時のフルタイムで働いていますが、

「子どもの習い事の送り迎えがあり、週2日は早朝出勤して1時間早く帰ることもあります。

習い事がない日は、子どもを学童に迎えに行くのは夕方5時半。夫は帰りが遅いので、送るのは夫、迎えは私。家事は家の中のことは私、庭や車、ゴミ出しなど家の外のことは夫が担当です」(Rさん)

DさんとRさんに共通して言えるのは「家事は最優先事項ではなく、自分だけで完璧にしようとは思わない」という考え。「時短や多少の手抜きはマスト」と考えているようです!

いかがでしたか?

共働きの場合、女性が家事・育児の全てを自分でやろうと頑張りすぎたり、「夫に頼みにくい」などと遠慮しないことが大事。

夫に好きな家事を選んでもらい、自分の得意な家事を各自が担当するのもいいかもしれません!

(ライター 相馬佳)

【参考】

女性の活躍に関する意識調査2017 – ソニー生命保険

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