新年度が始まりましたが、今月、お子さんが保育園や幼稚園に入園したというご家庭も多いのではないでしょうか? 皆さんは、自分の子どもが通う園をどのような基準で決めましたか?

“プレスクール”で園の様子をじっくり見極めたうえで入園を決定したケースも、いくつも希望を書いたら「運よく、空きがあって」というケースもあるでしょう。

今回は、ベネッセ教育総合研究所の調査を参照しながら、家庭においてどのような基準で子どもが通う保育施設が選ばれているのか、保育園と幼稚園とで選ぶ基準の差はあるのかについて、ご紹介していきますね。

保育園の基準は、距離と給食が大切!

ベネッセ教育総合研究所では、認可保育園に子どもを通わせる親613人に、今の園に入園を決めた理由について質問。多かった回答をご紹介していきます。

1位・・・「家から近い」(73.4%)

2位・・・「給食がある」(33.1%)

3位・・・「預かり保育や延長保育が充実している」(22.5%)

4位・・・「園長や先生が信頼できる」(20.4%)

5位・・・「基本的な生活習慣を身に着けられる」(16.6.%)

保育園は、共働き家庭の子どもが多く在園しています。0歳~2歳は、ママが育児休暇からの復帰のタイミングで熾烈な“ホカツ戦線”が繰り広げられるため、「預かってもらえるだけでもありがたい」という家庭は少なくありません。

自治体によっては、保育園の申請時に20園もの希望を書かされるところもありますから、「とにかく距離が近くて、通わせる負担の少ない園を」という親も多いのではないでしょうか。

幼稚園選びのときもやはり「距離」は欠かせない!

続いて、幼稚園に子どもを通わせている親1,413人の多かった回答は、以下の通り。

1位・・・「家から近い」(61.0%)

2位・・・「給食がある」(34.0%)

3位・・・「通園バスがある」(32.3%)

4位・・・「園長や先生が信頼できる」(27.7%)

5位・・・「保育の理念に共感できる」(24.7%)

保育園を選ぶ基準とは異なり、通園バスや、保育の理念が上位にランクインしています。

文部科学省のデータによれば、幼稚園の6割超が私立幼稚園。私立幼稚園では、独特の教育方針を持っているケースがよく見受けられ、園によってかなり個性が豊か。

「あの幼稚園に入れたい!」と、念入りに準備をして受験をさせたり、入園申込みの前夜から徹夜で並んだりする家族もあるほど。

調査によれば、「ルールやマナーをしつけている」「自然に触れ合える」といった教育方針が理由で選んだ親も多いようです。

保育所・幼稚園・認定こども園の違いってなに?

それでは、保育所と幼稚園、さらに最近よく聞くようになった認定こども園は基本的にどんな違いがあるのでしょうか?

一番決定的な違いは、管轄する省庁。保育所は厚生労働省、幼稚園は文部科学省の管轄の施設です。こども園は内閣府が管轄しています。

“保育所”は、共働きなどの理由により、保育に欠ける場合に個々の家庭に代わって保育と教育を一体的に提供する施設。

施設によって異なりますが、預かり時間は、8時間程度です。

一方、幼稚園は、満3歳以上の子どもに対し、“教育”を行う“学校”であると定義づけられています。預かり保育が充実している幼稚園もありますが、預かり時間は基本的に4時間~5時間程度。

そして、こども園は、3歳までの子どもには、“保育”を、3歳以上の子どもには“教育”と親の就労状況に応じて“保育”を提供します。幼稚園型、保育園型と、特色が豊かなのも特徴。

幼稚園11,252か所、保育園23,447か所と比べ、こども園は約4,000か所とまだ少数派です。(平成28年4月1日時点 / 内閣府データより)

以上、家庭における幼稚園と保育園を選ぶ基準についてお届けしましたが、いかがでしょうか?

2月は森友学園問題で、教育勅語を暗唱する私立幼稚園の教育方針が大きな話題となり、3月には認定子ども園におけるブラックな保育実態が明らかになりました。

園によって保育の質に大きなバラつきが出ているのは確か。「近い」「給食がある」以外にも、働いている職員の表情や、子どもの様子を念入りに チェックして、豊かな園生活をサポートしたいですね。

【参考】

園での経験と幼児の成長に関する調査 – ベネッセ教育総合研究所

学校教育の対象年齢について ― 文部科学省

子ども・子育て支援新制度関連基礎データ – 内閣府