社会問題となっている「待機児童問題」。

働くママの増加で、保育園の数が追いつかない、保育園が地域の反対で建設できないなど、さまざまな要因があるうちの1つにあげられるのが、保育士不足の問題ですよね。

では、保育園で働く保育士の先生方は、この問題をどう考えているのでしょうか?

今回は、マクロミルが保育士資格を持つ300人に対して調査した「保育園問題」の結果を見ていきたいと思います。

「保育園で働き続けたい」保育士は8割、その理由とは?

現在、保育園で働いている保育士150人に「保育園で働き続けたいか」と質問をしたところ、「働き続けたい」と「やや働き続けたい」を合わせた79%が、保育園で働き続けていくことに前向きな回答をしています。

その理由を聞くと(複数回答可)、

・3位「保育士に誇りを持っているから」

・2位「やりがいを感じるから」「子どもの成長に携われるから」

・1位「子どもが好きだから」

となりました。断トツだった「子どもが好き」は10人中8人が答える結果に。

やはり、子どもが好きだから保育士を続けたいという仕事内容と直結する気持ちが、働き続ける動機になっているようです。

退職した保育士がまた保育園で働きたい割合は、半数以下

続いて、過去に保育園で働いていたが現在は働いていない保育士資格を持つ150人に、「今後保育園で働きたいと思うか」と聞くと、「働きたい」と「やや働きたい」を合わせても42%に留まりました。

また、「働きたくない」「やや働きたくない」を合わせると32.7%となり、3割以上の人が保育の世界に戻らないことを望んでいるという結果に。

保育園で働くことを辞めた理由を聞くと、

・「給与が安すぎる」

・「労働時間と給与が見合っていない」

などと、“給与”に関する理由をあげる人が最も多く47%となりました。

3位には、

・「労働時間が長すぎる」

・「勤務時間が不規則」

などの“労働・勤務時間”に関する理由がランクインし、お金と職場環境に不満があることが明らかになっています。

ニュースなどでも、たびたび問題になる保育士の給料問題。働きがいややりがいはあるものの、仕事を続ける上で給与問題が大きく影響していることが明らかになりました。

保育士が考える“保育園問題”の一番の問題とは?

そして、当の本人である保育士たちに「保育士の考える“保育園問題”」について聞いたところ、

・「保育士の給与水準が低い」(93.7%)

・「保育園で乳幼児の死亡事故が起きることがある」(87.3%)

・「待機児童問題(子どもを保育園に預けたくても預けられない親が多くいる)」(85%)

となりました。

そこで、公務員・会社員として働いている保育士70名に、現在の働き方における“理想の給与額”と“実際の給与額”を聞いたところ、理想の平均給与額は月約28万円に対して、実際は約19万円と、じつに9万円もの差があることがわかりました。

これはかなり大きな差ですよね。

もともと他の業種の平均と比べてもその低さが問題視されていますが、労働時間や責任の重さなど仕事の内容から考えても、給与が低いと考える人が多いのかもしれません。

以上、保育士が考える“保育園問題”でしたが、いかがでしょうか?

自治体によっては、保育士確保のために住宅補助を厚くしたり、社宅を用意したりしているところもあるよう。さらに保育士の仕事がかなりの重労働であり、また命を預かるという責任の重さについても、もっと真剣に考える必要がありそうです。

いずれにしても、色々な意味で根深い“待機児童問題”が、早く解決してほしいと願うばかりです。

【参考】

「保育園問題」- マクロミル