汗ばむ季節になり、仕事中の休憩や夜のほっと一息タイムにいただく紅茶やコーヒーも、“アイス”に衣替えした方も多いだろう。

アイスコーヒー以上に“アイスティー”は、一歩間違うととてもマズくなってしまう飲み物だ。紅茶の風味が全くしないとか、薄すぎるとか、なぜか白濁しているとかで、上手に作るのはなかなか難しい。

ただ、紅茶の専門家・小島令子氏によれば、ポイントさえ抑えておけば、プロ並みの味を家庭や職場で再現するのも可能とのこと。

今回は、そんな小島氏に“カフェのようにおいしいアイスティー”を作るコツについて教えていただこう。

 

■1:茶葉は2倍、蒸らしは2分、山盛りの氷で急冷させる

「アイスティーの基本的な作り方は、

(1)ポットに紅茶の茶葉を入れ、熱湯を注ぎ2分蒸らす。

(2)グラスに氷を山盛り入れて、(1)の紅茶を氷にあてながら静かに注ぐ、

とシンプルですが、氷を山盛り入れ、氷にきちんとあてるように意識して急速に冷やすことがポイントです。

茶葉の量はティースプーン2杯(約6g)と、通常の2倍使用し、蒸らし時間は2分と短くしましょう」

氷の量が中途半端で、ぬるい紅茶ができてしまった、という経験がある人は多いはず。濃いめに紅茶を入れることはもちろん、氷は先にグラスに入れ、そこに静かに注いでいくという手順にも注意だ。

 

■2:紅茶のにごりを防ぐ“茶葉選び”のポイント

「アイスティーを作る上で生徒さんからいただく質問の中に、“なぜか紅茶がにごってしまう”、というお悩みがあります。

紅茶に含まれるカテキンという成分は急冷すると固まるのですが、それが“にごり”の原因です。

にごりを回避するには、カテキン成分が比較的少ない茶葉、例えばスリランカ産のセイロンティー等を使用するとよいでしょう」

しっかりした色とコクが楽しめる、インド産の“ニルギリ”もお勧めだそう。お客様に出すアイスティーはにごりのないきれいなアイスティーをお出ししたいもの。来客へのおもてなしが多い人は、見た目も美しいセイロンかニルギリの茶葉を購入しておこう。

 

■3:“氷の水洗い”で紅茶に透明感を

「小さなポイントなのですが、氷を入れる前にさっと水洗いをして霜を取っておくと、紅茶の透明感が増します。ちょっとしたことですが、せっかくおいしくいただくのなら、見た目にも美しいほうがよいですよね」

会社でアイスティーをお出しするときや、晴れた夏の休日に掃除の合間に作るアイスティーなどは、ひと手間かけてより美しく気持ちよくいただきたいものだ。

 

以上、アイスティーを上手にいれるコツを3点お伝えしたが、いかがだろうか?

自分へのご褒美として丁寧な一杯をいれれば、リラックス度も高まりそうだ。会社での来客時にもちょっとしたひと手間をかけて、本当の“おもてなし”を伝えてみてはいかがだろうか。

 

【取材協力】

※ 小島令子(こじま・れいこ)・・・英国伝統紅茶文化協会認定 紅茶専門家で、イギリス、フランス、ドイツ、インド等で紅茶・洋菓子・パンの、技術、文化、歴史を学ぶ。テレビ東京『レディス4』をはじめ、ラジオ・雑誌等出演多数。調理師専門学校や洋菓子フード専門学校にて紅茶の講座を担当。(ブログ『紅茶専門家 小島令子の英国伝統紅茶サロン』)2015年3月28日には、中禅寺金谷ホテルで『紅茶専門家小島令子の英国クラシックアフタヌーンティーパーティ』を開催。また、ルクエスイーツ協会の代表も務めており、2014年8月には、レンジクッキングワールドをオープン。近著に『ルクエで簡単スイーツ』(KKベストセラーズ出版)。

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