あなたは社会人になってから、いまだに過干渉な母親との関係に悩んだことはないだろうか?

仕事選び、仕事内容、ライフスタイル、ひいては恋愛や結婚のことまで母親が細かく口を出してくる場合、たとえ母親が良かれと思って言っていることでも、「ちょっと重いなあ」と感じる人は少なくないだろう。

今回は、精神科医の斉藤環さんの対談本『母と娘はなぜこじれるのか』などを参考にしつつ、あなたの自立を阻む母が発する3つの言葉をご紹介していこう。

“自分の仕事”、そして“自分の人生”をもっと楽しむために、客観的に親子関係を見つめる機会をもってみてほしい。

 

■1:「私は、あなたを育てるときにこんなに苦労した」

母親は、得てして娘を“自分の分身”のように思ってしまうときがある。全てをわかってもらおうと、自分がこれまで経験した苦労や涙を娘に話したがるものだ。

『母と娘はなぜこじれるのか』の中で、社会学者の水無田我流さんは

<「これだけ痛み、苦しみ、自分の人生を差し出したのだから、お前は私を見捨てるな」と子どもに暗黙のプレッシャーを与えるようになっても無理からぬことです>

と述べている。

もし、母親があなたの自立を望んでいないとしても自分から距離をとったり、離れたりする時間も、ときには必要だろう。

 

■2:「あなたのためなのよ」

「あなたのために!」という枕詞のついた親からの命令は、実は親の都合であるケースがある。

精神科医の斉藤さんによると、30代後半~40代の働く女性の母親世代は、孤独な環境で子育てと家事を一手に背負い、結果、子どもだけが生きがいになってしまうことが多いという。

子どもの手が離れると、過剰な母性エネルギーをもてあまし、いつまでたっても過干渉のままということもよくあるそうだ。

社会人になったなら、ある程度のことは自分で決め、自分の道を歩んでいくことが必要だろう。

 

■3:「やっぱりあなたはダメね」

斉藤さんによると、母親は娘を通して“生き直し”願望を満たしつつ、娘に嫉妬したり金銭的、心理的にコントロールしようとする場合もあるようだ。

哲学者である國分功一郎さんの著書『哲学の先生と人生の話をしよう』には、

<精神分析家のアリス・ミラーは、子どもの意志を挫き、子どもを従順な臣下にしてしまう親の営みを「闇教育」と呼びました>

との著述がある。

「私はダメ」「私が悪い」といつもネガティブ思考にとらわれる方は、母のコントロールから開放されるために、仕事の成功体験をどんどん自身の糧にして自己肯定感を高めていったほうがいいだろう。

 

以上、働く女性の自立を阻む、母親の“魔の言葉”3つをお届けしたが、いかがだろうか?

『BizLady』の「悲惨なスパイラルは回避!“6時までに退社”すべき納得の理由3つ」でお伝えしたとおり、“モーレツ社員”が当たり前だった時代、父親が家庭から疎外され、母親が孤独に身を粉にして子育てに没頭した。その結果、家庭内で愛情のゆがみが生じてしまい、母親が子離れできにくくなっているのだという。

母親とある程度の距離をおきつつ、自分の人生を自分でデザインしていこう。罪悪感を感じる必要はない。

 

【参考】

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