お子さんへのおこづかい、おたくではどんな方法を採用していますか? おこづかいの目的のひとつは“子どもの金銭感覚を養うこと”。ただ、いくつかの方法では、その目的を十分に達成できないこともあるようです。
元銀行支店長・菅井敏之氏の著書『家族のお金が増えるのは、どっち!?』を参考に、親が陥りがちなおこづかいのNG3つをお届けします。

NG1:お金を電子マネーで与えてしまう

子どもに現金を扱わせるのは不安だからといって、電子マネーを持たせていないでしょうか?

たしかに、電子マネーは便利ですし、紛失したり盗難にあったりした際に所定の手続きをすれば残高を保障してもらえる安心感もありますよね。

しかし、菅井氏は子どもに電子マネーばかり使わせると、お金の“リアリティ”が薄れてしまうのではないかと危惧しています。

<電子マネーをもっていれば、かんたんに電車に乗ることができるし、自動販売機でジュースを買うこともできます。コンビニでも好きなものを買える。そして、そのお金は、自分ではなく、親が定期的にチャージしてくれます。

これでは、「払ってもらって当たり前」と子どもが思うのも当然です。>

OK1:お金は“現金”を渡す

親の給料も振り込みで、ネットバンキングも発達しているこのご時世、ただでさえ子どもはお金のリアリティを実感しにくくなっています。

だからこそ、子どもには電子マネーではなく現金を渡して、何にいくら使っているのか、お金の価値をしっかりと認識させましょう。

NG2:毎月決まった額を渡す

多くの家庭が採用しているのは、“毎月1日に3,000円”など定期的に決まった額を渡す方式ではないでしょうか?

しかしこの方法では、子どもからすれば、何もしなくてもお金がもらえるのが当たり前になり、お金の教育効果が十分とは言えません。

OK2:困っていることを解決したらおこづかいをあげる

菅井氏がおすすめしている方法は、ずばりこれ。

<私がひとつ提案したいのは、子どもに、人の「悩み」を発見し、「解決する」ことで、「お金がもらえる」ということを教える方法です。

子どもが小さければ、たとえば「なんでも解決マン!」「お掃除会社の○○」といった名刺を手づくりしてもたせ、家庭の悩みを解決したら、おこづかいをあげるんです。>

人の悩みを解決することは、あらゆるビジネスの根源。

たとえば、ジーンズメーカーの『リーバイス(Levi’s)』は19世紀アメリカのゴールドラッシュ時に“破れにくい丈夫なズボン”を開発し、世界的な企業へと成長しました。

そのきっかけが、採掘者たちの“ある困りごと”。金の採掘は自然の中での重労働で、多くの採掘者たちがすぐにズボンが破れてしまうという悩みを抱えていました。その悩みを解決することが、ビジネスチャンスとなったのです。

金を掘り当てる一攫千金を狙うよりも、“人の悩みを解決する”ことにお金儲けのヒントがあったということですよね。

ぜひお子さんのビジネスセンスを養うべく、“他人の悩みや困ったことを解決したらおこづかいを渡す”方式を採用してみましょう。

もしかするとお子さんは将来、すごい起業家になるかもしれませんよ!

NG3:学校で必要なものは親が買ってあげる

おこづかいは漫画やゲームなど、子どもが好きなものを買うためのお金という扱いで、鉛筆やノートなど学校で必要なものは親が買い与えているという家庭も多いことでしょう。

しかし、この方法では、子どもがお金を管理する能力を育むのに十分ではありません。

OK3:おこづかいは“3つの項目”にわけて管理させる

菅井氏は、お金のつかい道を以下の3つの項目にわけて、おこづかい帳で計画を立てることをすすめています。

(1)すぐ必要なモノ・・・学校で使う文房具など。

(2)すぐ欲しいモノ・・・お菓子やジュースなど安くてすぐ買えるもの。

(3)いつか欲しいモノ・・・ゲームなど高価で貯金して買いたいもの。

実は、大人でもこの3つを意識して家計簿をつけている人は少ないのではないでしょうか?

子どものうちから、3つの項目でお金を管理する習慣を身につけておけば、将来「借金で首がまわらない」「節約してもお金がちっともたまらない」なんて悩みとは無縁の人生を送れそうですよね!

いかがでしたか? 子どもが将来お金のことで苦労しないように、今回お届けしたNG3つを念頭に、上手におこづかい制度を活用してくださいね。

(ライター 中田綾美)

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