紫外線が気になる季節になってきましたが、対策は万全でしょうか? 対策をしている人としていない人では、数年後の見た目に大きな違いが出てくるそうですよ。今回は4月に行われた、ジョンソン・エンド・ジョンソン主催の『紫外線が与える影響とその対策セミナー』で日比野佐和子医師が話された内容を参考に、今回は“紫外線による老化の予防法”をお伝えします。

皮膚の老化の要因

「皮膚のシミやたるみは、紫外線からも影響を受ける」ということは耳にしたことがあるのではないでしょうか? 驚くべきはその割合。日比野先生によると、なんと、皮膚の老化の80%は紫外線によるものなのだそうです。

加齢とともに老化は避けられませんが、紫外線が皮膚の老化に与える影響を考えると、“紫外線対策”をすることは老化を遅らせるための有効な方法だといえるでしょう。

「私はいつも日焼け止めを塗っているから大丈夫!」……いえいえ、それだけではとても十分とは言えません! 外側からのアプローチはもちろん大切ですが、内面からのアプローチもまた重要なのです。

それでは、セミナーでの日比野先生のお話をもとに、紫外線対策について、外側と内側の両面から見ていきましょう。

外側からの紫外線対策

日比野「紫外線は皮膚の繊維であるコラーゲンやエラスチンなどを破壊し、弾力性を低下させ、シワやたるみの原因を作り、老化を早めます」

紫外線が肌に影響を及ぼすというのは、女性であれば誰もが知っていることでしょう。日焼け止めや日傘などで紫外線対策をされている方も多いかとは思いますが、紫外線は目からも入ってきて、やはり肌へ悪影響を及ぼすというのです。

日比野「夏にサングラスを使用される方もいらっしゃいますが、UVカット目的で眼鏡やサングラスをかけることは紫外線対策として有効な手段です。ただ、紫外線は反射を起こして目の中にも入ってきますので、確実に紫外線を防止したい場合はUVカットのコンタクトレンズの使用が望ましいでしょう」

内側からの紫外線対策

一方で、体の内側からの紫外線対策。あなたは意識してますか? 体の“酸化”が老化をもたらすという話は有名ですが、同じく老化現象につながる“糖化”に関しては認知度がまだまだ低いようです。

日比野「糖化は体内の“血糖”と“タンパク質”が反応して起こるもので、この反応が進むと終末糖化産物(以下、AGEs)が形成され、組織に沈着し、皮膚や他の組織に炎症性変化を惹起することがわかっています。

皮膚における糖化ストレスとしては、コラーゲンの弾力性の低下により、シワ形成を引き起こします。また、バリア機能を担う角質のケラチンも、肌にAGEsが沈着することにより、黄色や茶褐色に変化し、シミやくすみの原因となります。

高血糖状態が続くと、糖とタンパク質の接触時間が長くなりAGEsを蓄積させていきますので、血糖値を急激に上げないことが重要です。」

では血糖値を上げないために、どのような工夫があるのでしょうか? 4つご紹介しますので、参考にしてみてください。

(1)食べる順番と時間に気をつける

ダイエットでも用いられる方法ですが、野菜を最初に食べることは急激な血糖値の上昇を防ぐと言います。

日比野「ただし、30分以内に食事が終わるようであれば体内で混在してしまいますので、ゆっくり食べることが大切です。食事に時間がとれなければ、食事の時間の30分ほど前に少し野菜を食べておくというのもいいですよ。」

(2)食べる回数を増やす

一日3食という方が多いかと思いますが、血糖値の上昇を防ぐためには一度の食事量を減らし、回数を増やしたほうがいいとか。

日比野「1日5~7回に分けて食べるほうが血糖値の上昇を抑えることができます。一日当たりの全体量が増えることのないよう、1回の量を少量に分けて食べるイメージです。

その際、アンチエイジング効果のあるナッツや、血糖値の低いチーズなども食事に摂り入れると、肌のエイジングを抑える効果をより高めます」

(3)食品のGI値に気をつける

GI値という言葉を聞いたことはありますか? GI値の低い食べ物は血糖値の上昇を防いでくれますので、すすんで選んでほしいところです。

日比野「GI値とは、食品が体内で糖に変わる血糖値の上昇度を示す指標です。血糖値を上げないためには、白米より玄米、うどんよりそば、といったGI値の低い食べ物を摂るようにしましょう。」

(4)糖質を摂り過ぎない

AGEsは糖質が大きく関係しているとわかり、「じゃあ糖質は摂らないほうがいいんだ!」と極端に糖質を摂らない食生活に変えるのはNGです。実際、ダイエット中の方で糖質である炭水化物を摂らないようにしている方もいるかもしれませんね。

日比野「悪いのは糖質の“摂り過ぎ”です。糖質はボディメイクには必要な物ですから、摂らないのではなく、減らすことを心がけてください。」

いかがでしたか?

紫外線は年中降り注いでいます。できれば常に意識し、外側からも内面からもケアし続けていきたいところですね。

(ライター 沖田かへ)

【取材協力】

※ 日比野佐和子・・・内科、皮膚科、眼科医。日本抗加齢医学会評議員。点滴療法会理事。国際委科学研究会副理事長。専門は欧米のアンチエイジング医学、プラセンタ療法、中医学、ホルモン療法など。

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