気がつけば結婚して数年が経ち、そろそろ赤ちゃんがほしいと思っているけれど、なかなか思うようにはならない。ここらで、本腰を入れて不妊治療を……と考えている方もいるかもしれません。

でも仕事のスケジュールはそう簡単に動かせるものではなく、働きながらの不妊治療を本当にやっていけるのだろうかと、不安に思うこともあるでしょう。

そこで今回は、『不妊治療net』が、20~50代の不妊治療経験(※)がある女性を対象に行った「“不妊治療と仕事”に関する実態調査」をもとに、不妊治療と仕事の両立について考えていきたいと思います。

不妊治療で妊娠した半数以上が、働き方そのものを変えていた

今や不妊に悩むカップルは6組に1組とも言われています。

調査では、「不妊治療中の働き方に対して取り組んだこと」について聞いたところ、妊娠しなかった方の中で働き方を変えたのは32%でしたが、妊娠した方の中では52%が退職・転職・休職するなどして“働き方そのもの”を変えていたことがわかりました。

不妊治療はスケジュールの管理が難しく、病院などから突発的に「明日来てください」などと言われることも。休職などの措置をとって、治療に集中する人もいるようです。

 やっぱり大変かも……約9割の人がハードルを感じる「治療と仕事の両立」

妊娠した方に、不妊治療と仕事の両立について「あなたは不妊治療と仕事の両立に対して何かしらのハードル(不満、不安など)を感じていますか(単一回答)」と聞くと、なんと89%もの人が、「不妊治療と仕事の両立に対してハードルを感じている」ことが明らかになりました。

とくに、仕事による肉体的・精神的疲労や、通院時間の確保、同僚への気遣いに対するストレスが強いようです。それまで通りに仕事をしながら不妊治療を続けることは難しいと感じ、休職するなど働き方を変えるという結論にいたったのではと、同調査では推測しています。

不妊治療中は、なにかと神経質になったり、イライラしたり、ストレスが溜まりやすかったりと、気持ちの揺れも大きいもの。それに仕事も重なると、辛いと思う人が少なくないのかもしれません。

 国も動いている、“不妊治療をする人たちへの理解と協力”とは?

厚生労働省は、2017年2月に「従業員が希望する妊娠・出産を実現するために〜働きながら不妊治療を受ける従業員へのご理解をお願いします〜」という、事業者向けのリーフレットを作成しました。

少子化問題が深刻になる中、妊娠・出産しやすい環境づくりには、職場の理解がとにかく重要だと、国も制度を拡充してきています。

リーフレットでは、不妊治療への理解と協力を求めるとともに、仕事をしながらでも治療をしやすいようにと、

・不妊治療について、原因や治療法などへの理解

・職場における取組について、就業規則への規定例

などを紹介。プライバシーの保護に配慮しながら、事業主側も“不妊治療に取り組みやすい職場”への改革を行い、治療に取り組みやすい環境をつくってほしいとしています。

以上、“不妊治療と仕事の両立”についてでしたが、いかがでしょうか?

不妊治療には、職場の協力など働く環境の改善も大事だということがわかります。仕事をしながら不妊治療をしようと思っている方、ぜひ参考にしてくださいね。

(※)不妊治療を現在行なっていないが、過去に行なっていた。ここでの“不妊治療”とは、病院などの医療機関の診断・指示を受け、行なう治療(定期的に通院するタイミング法も含む)を指す。

【参考】

※ 「不妊治療と仕事」に関する実態調査 – F Treatment

※ 「従業員が希望する妊娠・出産を実現するために」- 厚生労働省

元の記事を表示