花粉症でお悩みのかた、対策はいろいろやっていると思いますが、実は知らず知らずに症状を悪化させてしまう行為をやっている人も多いのだそうです! そこで今回は、東京にある『しらい耳鼻咽喉科クリニック』の白居芳幸院長に、“花粉症の症状を悪化させてしまうNG習慣”を教えてもらいました。

NG1:水道水で鼻を洗う

多くの人がやりがちなのが、この“水道水で鼻を洗う”という行為です。鼻洗浄は花粉症の症状緩和に有効ですが、水道水や自分で作った食塩水などで洗浄するのはNGなのだそう。

花粉症の時期は鼻の粘膜が過敏になっているため、水道水などで洗うと粘膜を傷つけたりして、逆に症状を悪化させてしまうことがあります。

鼻洗浄を行う場合は、ドラッグストアなどで売られている生理食塩水や専用の鼻洗浄キットを必ず使うようにしてください。

NG2:鼻毛の切りすぎ

身だしなみに気をつかうことは大切ですが、鼻毛には空気中のホコリやゴミの吸い込みを防ぐ大切な働きがあります。鼻毛の量が少ないと花粉が鼻から入りやすくなってしまい、症状を悪化させてしまうこともあります。

花粉が気になる季節については、必要以上に鼻毛を切りすぎないように注意しましょう。特に男性で、鼻毛カットが習慣になっている人もいるので、妻から夫に切りすぎないように注意してあげてください。

NG3:入浴せずに寝る

花粉は衣類だけではなく、髪の毛にもたくさん付着します。外出して体や髪に花粉がついているにもかかわらず、入浴しないで寝てしまうと、寝具にたくさんの花粉が付着して、症状が悪化することがあります。

外から帰ったら、必ずお風呂に入る、またはシャワーを浴びるなどして、体や髪についた花粉をきれいに洗い流しましょう。また、帰った後はすぐに、うがい、手洗い、洗顔をして花粉を洗い流すことも忘れずに。

NG4:ウール素材の服を着る

ウール素材の服は綿素材に比べて、10倍も多くの花粉が付着します。外出するときは、花粉のつきやすいウール素材の服の着用は絶対にやめましょう。

ナイロン素材の服はツルツルしていて花粉がつきにくいので、花粉が気になる季節は、ナイロン素材のコートなどを着て外出するといいでしょう。最近では、花粉対策用の花粉のつきにくいコートなども売られていますので、それらを活用するのもいいと思います。

また、帰宅した際には、家の中に入る前に服についた花粉をしっかり払い落としてから室内に入るようにしてください。払い落としただけではすべての花粉を取り除くことができないので、すぐに部屋着など別の服に着替えることも大切です。

NG5:コンタクトレンズの使用

コンタクトレンズはとても花粉が付着しやすいため、花粉の多い時期に使用すると症状が悪化しやすくなります。また、コンタクトレンズをしたまま目をこすると、目が充血したり、手や指からの細菌が目に入り込んで感染症を引き起こすこともあります。

花粉の多い季節は、花粉から目を守る効果もあるメガネの着用がおすすめです。どうしてもコンタクトレンズをつけなくてはいけない場合は、コンタクトレンズの上からでも使える目薬を使用して、かゆみを抑えて目をかかないように注意しましょう。

NG6:飲酒・喫煙

アルコールは血管を拡張する作用があるため、鼻づまりや目の充血、かゆみ等の症状を起こしやすくなります。花粉症の症状が出ているときには、飲酒によってさらに症状が悪化してしまうので十分に注意しましょう。

また、タバコの煙も鼻の粘膜を刺激して鼻づまりを悪化させてしまうので、症状が出ているときは控えるようにします。タバコの煙はタバコを吸わない人にも影響を与えますので、家庭内に喫煙者がいる場合は、空気清浄機を利用するなどして、きれいな空気を保つように心がけましょう。

いかがでしたか? これらは実際に花粉症に悩むかたがやりがちなNG行為ばかりですので、たぶん皆さんの中にも「ゲッ、やっちゃってた!」という人もけっこういるのではないでしょうか。

これからはNG行為に気をつけて花粉症の症状を悪化させないようにし、まだしばらく続く花粉症のつら~い季節を上手に乗り切っていきましょう。

(ライター 土田奈々子)

【取材協力】

※白居芳幸・・・東京都北区にあるしらい耳鼻咽喉科クリニック院長。日本耳鼻咽喉科学会認定専門医。埼玉県立小児医療センター耳鼻咽喉科医長、帝京大学医学部附属溝口病院耳鼻咽喉科外来医長、滝野川病院耳鼻咽喉科医長などを経て、平成16年に同クリニックを開院。地域に密着した患者さん本位の医療を実践する。雑誌や書籍への記事提供も多数。

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