風に飛ばされてフワッと舞い上がらんとする、たんぽぽの綿毛。鮮やかに色づいたイチョウの葉、圧倒的な存在感を放つ白木蓮、咲き誇ったと思った次の瞬間にハラハラと散り始める桜の花々。

美しい花や葉は一見すると本物にしか思えないけれど、実は金属でできています。手がけたのは、京都を拠点に活動する金属造形作家の鈴木祥太さん。どんな技術をつかえばここまでハイクオリティーな作品が出来上がるのか、素人にはまったく想像がつかないよ~!

【瞬間を切り取る美】

鈴木さんの公式サイトやFacebook、Twitterに掲載されているのは、目を見張る作品の数々。決して主張しすぎず、それでいてイキイキとその場に存在する花々や植物はまるで、 “一瞬の美しさ” をそのまま切り取ったかのように輝いています。

【作品が出来上がるまでどれくらいかかるの?】

公式サイトによると、素材は銀や銅、真鍮だそうですが、とても信じられませんよね! 1つ仕上げるのに一体どれくらいの時間を要するのか、鈴木さんにお話しをうかがってみました。

「1週間かかるものから1カ月以上かかるものもありますね」

1カ月……飽きっぽいわたしには到底無理! しかしそれほど時間をかけるからこそ、人をハッとさせる作品を作り上げることができるのでしょう。

【1番思い入れのある作品は『桜』】

鈴木さんによれば、花や植物をフィーチャーする現在のスタイルが生まれるきっかけとなったのは、大学の卒業制作とのこと。以来ずっと向き合い続けている作品のなかで特に思い入れのある作品についても、聞いてみましたよ。

「『桜』ですね。目に見えない風の流れを、桜の花びらが飛んで行く様で視覚化した作品です。今後も、目に見えない空気の流れや時間の移ろいを表現した作品を作っていきたいと思っています」

『桜』は、わたしも大好きな作品。いままさに散らんとする桜の “散り際の美” を再現した、心を射抜く秀作です。

【『flowing(桜)』の儚さにもうっとり】

もう1つの桜をフィーチャーした作品『flowing(桜)』もわたしは好きで、こちらでは桜が咲いて散って姿を消すまでの一連の流れを、ひとときで感じることができます。風や時の流れはもちろん、桜特有の儚さをしみじみと味わえるのでおススメ!

【ぜひ間近で見てみたいものです】

鈴木さんの個展に足を運んだことのある知人の話では、「写真でも素晴らしさは伝わるけれど、生で見ると桁違いの迫力!」とのことなので、機会があればぜーったいにこの目で見てみたいっ。

4月11日からは韓国で、4月22日からは京都で展覧会が行われるようなので、お近くの方は鈴木さんの作品に会いに行ってみてはいかがでしょうか。

参照元:Shota SuzukiFacebookTwitter  @kyoshota
画像=Shota Suzuki used with permission(上から『flowing(桜)』、『綿毛蒲公英』、『桜』)
執筆=田端あんじ(c)Pouch

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