ミサイルが日本に飛んできたら……。内閣官房のホームページには、そんな“万が一”の事態の可能性を仮定して、Jアラートの使用についての情報が掲載されています。

働く女性にとっても、なんだか心がザワザワするニュースですよね。

いつも通りの平穏な生活を送りながらも、仕事や私生活をガラリと変える可能性のある海の向こうのニュースは注意深くウォッチしておきたいもの。

「イマイチ興味がわかない」という女性でさえ、思わずひきこまれるのが今年1月の初めに発表された地政学的リスク分析を専門とするユーラシア・グループの『2017世界10大リスク』。

4か月以上前に作成されたレポートが、現在の北朝鮮vsアメリカの構図を的中させているのです。そりゃもう、恐ろしいほどに。

早速ご紹介していきます。

突然起こったのではなく「起こるべくして起こった」朝鮮半島の緊張

この『2017世界10大リスク』が作成されていたであろう年末年始には、アメリカのトランプ大統領の当選後で、その未知の政治能力に世界中が不安になっていたころ。

その時点では、対北朝鮮の政策について楽観的な報道もあり、「トランプは、“アメリカ第一主義”だし、北朝鮮に強い態度でのぞんだりしないだろう」という論調がよく見られました。

ところが、『2017世界10大リスク』では、『2016世界10大リスク』にはなかった北朝鮮情勢を10大リスクの1つとしてあげ、「トランプが示威的に軍隊を動かす」と予想していたのです。

北朝鮮の核ミサイル獲得を「超えさせてはならない一線」だと考えたうえで、他の国との調和なんてお構いなしに、トランプ政権が圧力をかけて、中国とギクシャクするのでは……とも予測しています。

日本は同盟相手のアメリカに付くため、「日中関係のリスクが発生する」と書かれれています。

幸い、今はここまでの事態は起こっていませんが、的中して欲しくないシナリオですね。

アメリカによってもたらされる「日本と韓国の緊張状態」のリスクとは……

さらに、同リポートでは、朝鮮半島の緊張は、日韓関係にも及ぶと予想。

韓国で朴槿恵(パク・クネ)大統領の退陣を確実視(実際に3月に失職)し、新しい大統領となる人物が、北朝鮮への制裁をめぐり、アメリカとぶつかる可能性を示唆。

まだ、トランプ大統領は各国首脳と信頼関係を築いていませんから、強硬な姿勢はアジアのリーダーたちのブーイングを買う。……にも関わらず強硬な姿勢を貫いて「アジア全体に衝撃波を送る」と予想されています。

各国が疑心暗鬼になり、韓国の新しい大統領の方針次第では、日韓の緊張を再燃させることになるとも。

私たちは、韓国の新しい大統領の動向を注視する必要がありそうです。

リポートの締めくくりでは「政治がこれほどグローバル市場にとって重要だったことは何世代にもわたってなかったこと」とありますが、時々刻々と変化する情勢は、私たちの仕事とも密接につながっているともいえるでしょう。

以上、ユーラシア・グループの『2017世界10大リスク』でしたが、いかがでしょうか?

日々、ニュースが更新され、消費され、振り替える暇もなくたった4か月前のことが“歴史”となっていきます。

ユーラシア・グループのリポートは、現在の状況と照らし合わせながら“読み物”としてもおすすめ。通勤電車に揺られながら15分くらいで読み終わることができるので、目を通してみてはいかがでしょうか?

【参考】

※ 北朝鮮から発射された弾道ミサイルが日本に飛来する可能性がある場合における全国瞬時警報システム(Jアラート)による情報伝達について – 内閣官房個人保護ポータルサイト

※  「2017世界10大リスク」 – Eurasia Group

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