賃貸のままいくかor一戸建てやマンションを購入するか……これは人生のある瞬間で多くの人が悩む選択肢でしょう。それぞれにメリット・デメリットがあるはずです。今回は、これまでずっと賃貸住宅に住んできた60歳以上の男女42人に、「“若いころやっぱりマンションや家を買っておけば良かった”と今になって後悔する瞬間はありますか?」と率直な本音をズバリ聞いてみました。

賃貸派は意外に少なく1割!

まずはじめに全国に住む60歳以上の449人に対して、「あなたはこれまでずっと賃貸住宅に住んでいますか?」と質問しました。

その問いに「はい」と答えた人の数は42人。ランダムにチョイスした回答者449人のうち、意外にも9.4%しか賃貸住宅に住み続けていないことが分かりました。

筆者は、なんとなく賃貸派と購入派が大きく二分しているような印象を持っていましたが、なんだかんだ言って合理的に賃貸住宅に住み続ける人は、少数派なのかもしれませんね。

“ずっと賃貸派”が後悔した瞬間ワースト3は?

アンケートではさらに、賃貸派の42人に「(家を買わなかったことを)後悔した瞬間は?」と質問してみたところ、「ある」は38.1%の16人、「ない」が61.9%の26人となりました。

では、賃貸派が「後悔した瞬間」とは、どのようなときなのでしょうか?

以下にその回答をまとめてみました。

第3位・・・「新たな引っ越しを希望しても契約がしにくくなったとき」、「人生で“マイホームを手に入れた!”という達成感や満足感がないと感じたとき」、「バリアフリーなど自由にリフォームができないとき」(各2票)

第2位・・・「持ち家ではないため、“社会的な信用度が高くない”という事態に遭ったとき」(3票)

第1位・・・「これから(老後)の家賃を払い続けられるかどうか不安を感じたとき」(6票)

やはり1位には経済的な不安が選ばれていました。仮に100歳まで生きるとして、65歳で定年退職したとすれば、残り35年間、何か副収入が無い限り、年金以外は無収入の人生が待っています。

主な収入がないまま35年も家賃を払い続けられるかどうか、確かに不安になりますよね……。

2位には社会的な信用、3位には達成感や満足感など、自分や他人からの心証や気持ちに関する回答が得られました。

「高齢になるほど賃貸住宅は借りにくい」はほんと?

ところで、第3位に挙がっている「新たな契約をしにくくなった」という点も見逃せませんよね。

不動産オーナーとして賃貸住宅を貸し出す不動産投資家(匿名希望)に実際に話を聞いてみると、

「やはり家賃を滞りなく支払ってもらえる顧客が第一なので、支払える(収入の)根拠が乏しい高齢者はどうしても敬遠してしまう」

とのコメントがありました。

「自分で働いて稼げるわけではないので、“年金頼み”“子どもからの仕送り頼み”が多いのが現状です。そうなると先々の滞納が予想されます。
また、高齢者は病気になる確率も高まるので、万が一部屋で亡くなられた場合、事件や自殺に比べて少ないとは言っても、その後の賃貸契約に少なからず影響を与えます。
それなら高齢ではない世代を入れた方がリスクは少ないという本音は、実際にはあります」

との話でした。もちろん、お金があれば「リタイア後に住居を買う」「老人ホームに入居する」といった手もあります。

ですが、誰もが豊富な資金を持って老後を迎えられるとは限りません。確かに賃貸派が考えておかなければいけない悩ましい問題の1つかもしれませんね。

以上、ずっと賃貸住宅を選び続けた人の後悔を紹介しましたが、いかがでしたか?

この先、賃貸でずっといくか、ちょっと無理してでも購入するかを悩んでいる人は、上述した意見を参考にしてみてくださいね。

(ライター 坂本正敬)

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