近年、企業の公式アカウントが注目されるようになりました。シャープやタニタなどが有名ですよね。ツイートする“中の人”のキャラの濃さや、製品の宣伝だけではないオモシロツイートが人気です。

今年3月にも、Twitterのフォロワーが15人から一気に6000人を超えるほど注目を集めた企業アカウントが登場。それは『イオナ インターナショナル株式会社』です。

きっかけは、ある漫画家さんが発信したツイートでした。

ロングセラーのスキンケアブランド「イオナ」のクリームを試してみたというレポート漫画です。作者のカマンベール⭐️はる坊さんは、メイク記事なども連載する漫画家さん(参照)。

製品のよさはもちろん、Twitterのフォロワーが15人でもコツコツとつぶやく姿勢が「地下アイドル」のようで応援したくなる……そんなツイートがバズり、ネットニュースでも話題になりました。

今回は、クリームがどんな使用感なのか、筆者も試してみました! また、イオナ インターナショナルにも訪問。自分たちの仕事が、ある日突然、注目される……ドキドキしてしまうこんな状況をいったいどう感じてるのか、直撃しました。

Twitterで話題の『イオナ』のロングセラークリーム……実際に使ってみた!

カマンベール☆はる坊さんが紹介していたのは、『イオナ イオン クリーム ブリリアント』。イオナのHPによると、その価格は54g入りで4,850円。

プチプラ商品も増えた今、安いとは言い難いものの、ハイブランドひしめくスキンケア用品市場ですから、クリームの値段として決してお高すぎることはありません。

実際に使用する前に一つ注目したいのが、容器。漆黒のボトルにゴールドのキャップ、という佇まいは、シンプルなのに高級感があります。

いよいよその金色の蓋を開け、化粧水で湿らせた肌へ。

化粧水のあと、これ一つで完了! 忙しい女子にも嬉しいイオナのクリーム

カマンベール☆はる坊さんは「乳液よりもしっかりフタしてる感と、保湿している感はある。けど、サラサラ」と評していたテクスチャーですが、たしかに“しっかり感”があります。

しかし硬くはないので伸びが良く、“サラサラとこっくりの、ややこっくり寄りの中間”という印象でした。

好みが左右する面も大きい、スキンケアアイテム選び。サラサラ感やこっくり度合いに強いこだわりがある人は別かもしれませんが、多くの人が馴染みやすいテクスチャーだと感じました。

しかも化粧水のあと、このクリームだけでケアは完了するのだとか。いわゆる“オールインワン”に近いものがありますが、テクスチャーのしっかり感から「これだけで大丈夫!?」という不安はなく、時短にもなって忙しい現代人には嬉しい!

ロングセラー商品である理由は、こんなところにあるのかもしれません。

「炎上したのかと……」“バズった”経験について、イオナ公式ツイート主が語る胸の内

自分が担当している仕事が、いきなり注目を集めたら……びっくりして、プレッシャーを感じそうですよね。公式アカウントに起こった“急変”について、社内ではどう受け止められたのでしょうか。同社の小林平明社長と、Twitter更新担当が務める“中の人”にインタビューしてきました。

――突然フォロワーが急増したことについて、戸惑いを感じさせるツイートをされていますが……実際、どんな気持ちだったのでしょうか?

Twitterの中の人(以下、中の人):最初は炎上したのかと思って、ヒヤッとしました。Twitter運営を任されて1年経ちますが、スタート時はフォロワーが3人。1年で15人になって、「徐々に増えていくものなんだな」と思いながら運営していたので……。

小林平明社長(以下、小林):「イオナ」を使ってくださるお客様との交流を目的にスタートしたので、とくに何か“仕掛ける”こともなく、自分たちのペースでコツコツとやっていました。

中の人:「何があったのか調べてみます」と社長に話しているうちに、ユーザーさんがカマンベール☆はる坊さんのツイートのことを教えてくれたんです。

――フォロワーの急増は、たった一日で起きたことだったのですか?

中の人:そうですね、昼には何百人単位で……結果的に一日で、何千人単位で増えていました。

小林:われわれはTwitterに慣れていないので、ゆっくりゆっくり……と思っていたんです。今の状況は大変ありがたいことですが、担当者とともに戸惑っています(笑)。

<小林平明社長の似顔絵/提供:イオナ インターナショナル株式会社>

自分の仕事が、いきなり注目を浴びる……そのときの心境とは

――自分の仕事や業務が、突然多くの人から注目を浴びる……とても緊張することなのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

中の人:今でも緊張しながらツイートしています。「何をツイートしよう」とプレッシャーを感じていたからか、3kgほど痩せました(笑)。

小林:それまで15人しかいなかったから気楽に挑めていたものが、6千何百人……しかもその後ろにはさらに、何万人という人がいるわけです。そりゃあ緊張しますよね。

――社長もご自身のTwitter上で、驚きのツイートをされていましたね。さらにフォロワーを増やしていこう、などの方針はありますか。

小林:それも大切ですが、何よりお客様と真摯に向き合っていく、というスタンスでやっていこうと思っています。

――ツイートからも、真摯な姿勢が伝わってきます。「今日も美しくまいりましょう」など、言葉遣いも美しいですよね。これは企業イメージを損なわないように意識されているのでしょうか。

中の人:とくに“キャラを作っている”意識はなく、実際にお客様と話すのと同じ感覚でやっています。言葉遣いに関しては、もともと小学館の辞典を愛読しているんですよ。

<中の人が愛読する『美しい日本語の辞典』(小学館)

——小林社長は、イオナのクリームをキレイに撮る挑戦をされていますよね。小道具を使ったりして。

小林:じつは照明も買ったんです。ただ、金色の蓋がツヤツヤしているので、写り込んでしまって。違う照明ならうまくいくのかなど、試行錯誤しています。

Twitterという現代のツールと格闘しながら、歴史の長い自社製品を大切にしているイオナ。インタビュー後編では、製品の魅力とともに、美への思いを伺います。

【後編はこちら】肌のゆらぎを防ぎ美しく!シンプルスキンケア「イオナ」の魅力を聞いた

【参考】

※ イオナ インターナショナル株式会社